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口臭対処法

こんにちは。大阪市西区肥後橋駅の近くの歯医者「Reina歯科医院」です。
先日TVを見ていると、芸人さんの健康状態のチェックをしていました。その中に、お口の健康のチェックのための口臭測定があり、口臭が「爽やか」と判定されている方がおられる一方、定期的に歯医者でクリーニングを受けているのに問題ありとなっている方がおられました。
ただ、歯医者に行くだけでは口臭が改善しないことがあるので、今回は自分では気づきにくい口臭の確認の仕方や口臭対処法を説明していきます。

口臭セルフチェック

1.ビニール袋やコップに息を吹き込む

ビニール袋やコップに息を吹き込んで一旦閉じたあとに、ニオイを嗅いでみましょう。
もし不快なニオイを感じたら、それは口臭の可能性が高いです。
なるべく正確にニオイをチェックするためにも、使用するビニール袋やコップは清潔で無臭のものを使ってください。

2.舌を見る

自分の舌を鏡で見てみましょう。
健康な人の舌はピンク色をしていますが、舌に白い苔のような物がつくことがあります。これを「舌苔」(ぜったい)といいます。舌苔がついている人は、口臭がある可能性があります

3.舌のニオイをかぐ

舌苔がついていた人はさらに舌のニオイも嗅いでみましょう。
綿棒やコットンパフなどで舌苔を拭き取り、そのニオイを嗅いでみます。自分でニオイが強いと感じた場合は、口臭がある可能性があります。

4.デンタルフロスや歯間ブラシのニオイをかぐ

「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」を歯と歯の間に通したあと、そのフロスのニオイを嗅いでみましょう。フロスが臭いと感じるなら、口臭がある可能性があります。

5.唾液のニオイをかぐ

唾液のニオイでも口臭はチェックできます。唾液のニオイが臭いと感じたら口臭がある可能性があります。
手を清潔にしたあとに、指で歯や歯ぐきの間、舌の上などを触ってみてください。その後、指についた唾液のニオイをチェックし、臭うようであれば口臭がある可能性が高いでしょう。

口臭の原因

口臭を引き起こす原因は様々ですが、実は、約80%がお口の中に原因があります。
(少ないですが、内臓や鼻・のどの病気が原因のこともあります。)
よくある口臭のニオイは、口の中から発生する揮発性硫黄化物の「メチルメルカプタン」「ジメチルサルファイド」「硫化水素」の3つであることが多く、それぞれが強烈なニオイがします。

・メチルメルカプタン:腐った魚・腐った野菜のニオイ
・ジメチルサルファイド:生ごみのニオイ
・硫化水素:腐った卵のニオイ

これらのニオイは、
・むし歯
・歯垢(プラーク)
・歯周ポケット
・舌苔
・唾液の少ない口の粘膜

に増殖する嫌気性菌から発生します。


自分でできる口臭対策

1.舌を磨く

舌苔(舌の上の白いところ)除去のために舌ケアをします。
舌専用ブラシや舌専用ジェルを使って1日1回優しくブラッシングします。
※舌はとても繊細なので傷つけないようにやさしく力を入れすぎないのがコツです。
舌ケア用のタブレットなども良いです。

2.歯垢(プラーク)を取る

食べかすをエサに増殖した細菌(歯垢・プラーク)を除去します。
歯の表面に細菌は張り付いているので、歯ブラシや歯間ブラシ・フロスで擦り取ってあげる必要があります。


プラークがつきやすい場所

3.唾液を増やす

・よく噛んで食べる
 キシリトールガムを食べるのもおススメ!
・水分をこまめに摂取する
・唾液腺マッサージをする

4.歯医者に行って相談する

むし歯や歯周病がないか歯医者さんで相談してみてください。

マウスウォッシュは有効?

マウスウォッシュは、一時的に口の中を爽快にして口臭を防ぐ効果を期待できますが、原因が残っている限りすぐに口臭が戻ってきます。
敏感なお口の中に使える殺菌剤はないので、マウスウォッシュで誤魔化さず、原因に対処してくださいね。

口臭は、気になるけど自分の口臭は慣れてしまってなかなか気づけないものです。まずは、セルフチェックをしてみて、口臭を疑う場合は、早めに専門家に相談してくださいね。


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