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みかんの食べ過ぎと歯の関係

冬はこたつにみかんがいいですよね。
2月になり徐々に暖かい日が増えてきましたが、寒い日はまだこたつがかかせません。
小さい頃に田舎に行くと、みかんをお風呂の湯船の中に入れて、ゆっくりお風呂につかりながら温まったみかんを食べる習慣がありました。酸っぱいみかんでも暖かくすると甘く感じますし、子どもにゆっくり湯船につからせるための知恵だったのかと思います。

みかんはおいしいのでついついもう一個…といくつも食べてしまう食いしん坊ですが、なんでも食べすぎは良くないようです。
みかんの食べ過ぎで起こる身体への影響と1日の摂取量の目安を説明します。

みかんの食べ過ぎで手や足が黄色くなり、驚いたことがある方もいるかもしれません。特に健康被害はありませんが、「柑皮症(かんぴしょう)」と呼ばれるものです。みかんに含まれる「カロテノイド」という色素成分が身体の脂肪組織に蓄積し、肌が黄色くみえてしまいます。過剰摂取をやめれば、徐々に肌の色が元に戻りますが、数か月かかる場合もあるようです。

みかんのカロリーは、Mサイズで1個あたり約46kcalです。食べ過ぎると糖質の取りすぎで太ってしまったり、糖尿病が悪化したりしてしまいます。また、消化不良を起こしたり、水分の摂り過ぎから、お腹がゆるくなる可能性は考えられます。

みかんは酸性の食べ物。ついもう一個…とだらだら食べていると、歯が常に酸性にさらされているので歯が溶けてしまいます。これを「酸蝕症(さんしょくしょう)」と言います。
歯のエナメル質といわれる白い部分が溶けて薄くなっていくので、しみやすくなったり、象牙質がむき出しになって見た目が悪くなったり、ひどくなると前歯が短くなったり、全体的に歯がちびってしまったり。

酸蝕症

酸蝕症を防ぐためには、
①酸性の飲食物を口にした後は水で口をゆすぐ
②酸性飲食物をだらだら食べたり飲んだりしない
③寝る前には酸性の飲食物を控える

といった対策が必要です。

みかんには「ビタミンC」が100gあたり32mgと、たっぷり含まれています。ビタミンCは、しみのもとになるメラニン色素の生成を抑える働きや、老化予防に役立つ抗酸化作用があるので、美容を意識する方にはぜひ積極的に摂ってほしい栄養素です。しかし、食べ過ぎはここまで紹介したように、さまざまなデメリットも考えられます。
厚生労働省や農林水産省が推奨する1日の果物の摂取量はおよそ200g。これをみかんに換算すると、およそ2個となります。
おいしいみかん。つい食べ過ぎてしまいますが、4つ・5つ……とバクバク食べてしまわないように気を付けましょう。




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