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【柔道・団体戦】世界選手権・五輪の団体戦

柔道といえば団体戦ですね。五輪でも東京五輪から正式競技になった団体戦。世界選手権でも行われますが、そのルールは大きく異なります。

ここでは、世界選手権と五輪での共通点・実施形式の違いについて書いていきます。

世界選手権・五輪の団体戦は男女混合

世界選手権・五輪で行われる団体戦は、「男女混合団体」と呼ばれます。
男女から3階級で行われ、選ばれた選手が出場します。

男女3人ずつ、計6名が出場

それぞれ3人ずつ、計6名が出場して試合を行います。
6人終了後、勝数の多いほうが勝利です。

【男子】

●73kg以下
●90kg以下
●90kg超級

【女子】

●57kg以下
●70kg以下
●70kg超級

世界選手権と五輪、実施形式の違い

世界選手権と五輪で実施される混合団体ですが、実施形式は少し違います。

【世界選手権】

個人戦に出場した選手と団体戦代表で選ばれた選手の計12名が出場します。

現在のルールでは、全7階級のうち2階級で2名出場できるので、団体戦の実施階級で2名出場した場合は個人戦に出場した選手がそのまま代表です。

【五輪】

五輪の団体戦は、個人戦に出場した選手で構成されます。
出場する可能性のある選手は、それぞれ下記のとおりです。

【男子】

●73kg以下(60kg級、66kg級、73kg級)
●90kg以下(81kg級、90kg級)
●90kg超級(100kg級、100kg超級)

【女子】

●57kg以下(48kg級、52kg級、57kg級)
●70kg以下(63kg級、70kg級)
●70kg超級(78kg級、78kg超級)

そのため、1階級もしくは2階級上(下)との対戦もありえます。

両者に共通するルール

個人戦のルールをそのまま適用

試合のルールは、個人戦と同じです。

●試合時間は男女とも本戦4分
●指導が3つになった時点で反則負け
●ゴールデンスコアは時間無制限
●ゴールデンスコアでは、技ありもしくは指導3が入った時点で試合終了

先に4勝したら勝利

6人で行われるので、先に4勝したら勝利が決まります。

ただし、国内の団体戦とは異なり、勝利チームが決まった時点で試合終了。
残りの試合は行われません。

同点の場合は抽選で選ばれた階級で代表戦

個人戦と同じ方式で行われるので、引き分けはありません。
そのため、同点になるのは3勝3敗のみです。

同点の場合は、内容に関係なく代表戦が行われます。
抽選で選出された階級の選手で対戦です。

万が一両者反則負けになった場合は、再度抽選を行って対戦を決めます。

国内の団体戦とは大きく違う

世界選手権と五輪で行われる、男女混合団体について書きました。

完全決着を重視する国際試合ならではの形式ですが、国内の団体戦を見慣れていると少し違和感を覚えそうですね。

世界レベルでの迫力ある試合が見られるので、これからも盛り上がっていくでしょう。

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