私が独立系FPをめざした理由
はじめまして!いずみと申します。
美味しいものと楽しいことが大好きなアラサーママです。
絶賛子育てに奮闘中です!
私は社会人になってからこれまで、生命保険の営業、ワーキングホリデー、事務、カフェ店員、小学校教員と、色々と経験してきました。
一番長かったのはの小学校教員で、合計6年間担任を務めました。
どの経験も今の私をつくった大切な要素で、子どもが生まれる前の割と自由に時間を使える時期にこれだけの経験ができたのは本当によかったと思います。
なぜ独立系FPなのか
色々な仕事をしてきた私が、今度はなぜ独立系FPの道を選んだのかというと、自分自身がお金ときちんと向き合うようになり、人生が180度変わったからです。そして単純に、お金の勉強が楽しいと思い、もしお金周りのことで悩んでいる人がいたら、一緒に考えたいと思ったからです。
生命保険会社で営業をしていたころも「"一応”FP」という立場で仕事をしていましたが、できることは自社の保険商品を売ることだけでした。そんなのは私が思うFPとはかけ離れていて、ただの「保険屋さん」でしかありませんでした。
一度「"一応”FP」という仕事から離れてからは、まさか自分がもう一度FPになるとは思ってもいませんでしたが、独立系FPという、特定の金融機関に属さない立場のFPの存在を知り、惹きつけられるように興味が湧きました。
「保険屋さん」は自社の保険を売るために教育されるので、間違った情報とまでは言いませんが、かなり偏った情報を相手に伝えることになります。
過去の「保険屋さん」だった自分を振り返ってみると、本当にそうだったなと思います。
だから、独立系FPという中立の立場で、幅広い方面から正しい情報を届けたいと思うようになりました。
マネーリテラシーの低い環境で育った過去
ここら先、こんな話を人にするのは、読んでくれる方の気分を暗くしてしまう気がして少し躊躇しますが、この経験がなかったらFPを目指すこともなかったと思うので、思い切って書いてみようと思います。
私が育った環境についてです。
私の家族は、父母私弟弟の5人家族でした。
私が中学生の頃の話です。ある日家の電気がつかなくなりました。そしてしばらくして、お風呂のお湯も出なくなりました。
両親が電気代とガス代を支払っておらず、止められたのです。冬の寒い日でした。中学生の私に、お風呂に入らないという選択肢はなく、冷たいシャワーで我慢して体を洗ったのを今でも覚えています。
(ちなみに水道代も払っていなかったようですが、水は命に関わるので、止められるまでの猶予が他より長いそうです。)
また別のある日、中1からケータイをもたせてもらっていたのですが、そのケータイも使えなくなりました。電気とガスが止められたのは1度だけでしたが、ケータイは何度も止められました。ケータイ代も払っていなかったのです。
友達と遊ぶ約束をしていた日に、友達に「電話をかけたけど、つながらなかったよ」と言われました。親がケータイ代を払っていないとは言えず、私は咄嗟に「ケータイを使いすぎて料金が高すぎたから、親に怒られて使えないようにされたんだよね」と嘘をつきました。
借金もあったようで、家にはカラフルな債権回収の封筒が何通も届き、借金取りからの電話を嫌がった父親は固定電話の電話線を抜きました。
こんな話を聞くと、どんな貧乏な家庭で育ったのかと思われそうですが、父は自営業でしたがまあまあ仕事はあり、母はパートで働いていて、今思えば、普通の暮らしができるくらいの収入はあったと思います。
でもなぜか、いつも両親は「お金がない」と嘆いては喧嘩をしていました。
その姿を見ては、1人で隠れて泣いていました。当時の私には何もできず、ただただ不安で、何もできない自分が悔しかったです。
(何度か離婚の危機もありましたが、なんとか乗り越え、あんな状態だったのに不思議と今も家族の仲がいいのは嬉しいことです。)
「お金がない」というわりには、中学生からケータイを持たせてもらい、幼い頃から、正月にお年玉をもらうとおもちゃ屋さんに行って全部使って好きなものを買わせてもらいました。
両親はお金を増やそうと、パチンコにも行っていました。完全に負のループです。
私はずっと、「欲しいものは何でもすぐに買う」というのが普通だと思って育ってきました。そんな私が、働いて自分で収入を得るようになってからどうなったかというと、だいたい想像はつくかと思います。
超浪費家だった過去
大学生になってアルバイトを始めてからは、給料が入れば次の給料日よりもはるか前に全部使い切りました。
その癖は、社会人になってもなかなか抜けませんでした。社会人になると、クレジットカードというものが作れてしまいました。もちろん私は、上限いっぱいまでクレカを使い、次の給料はクレカの支払いに消えるというのを繰り返していました。
社会人になっても、私は「収入の範囲内で生活すること」「将来のことを考えてお金を使うこと」が全く身に付いていなかったのです。
しかし、私がこんなふうになったのは親のせいだとは思いません。どういうお金の使い方をするか、選んだのは自分です。ただ、お金との上手な付き合い方を教わってこなかったのは事実だと思います。
「このままではまずい…」
そんな私が変わるきっかけになったのが、結婚です。
結婚が決まった当時、私の貯金はお察しの通り0でした。(5万円くらいは口座にあったかもしれません。)
新居の家具や家電や引越しの費用のほとんどを夫に出してもらい、申し訳ない気持ちと、恥ずかしさと、「このままではまずい」という思いがようやく湧いてきました。
お金と真剣に向き合い始めたのはその頃からです。
家計簿をつけ、無駄な支出を減らし、将来に必要なお金を考え、貯金もするようになりました。本やYouTubeで勉強して、投資も始めました。
不思議なことに、以前よりも使っているお金は減ったのに、幸福度は上がりました。これまで浪費家でお金に振り回されていた私が、お金と向き合うのが楽しくなってきました。
お金に対する価値観も随分変わりました。
これまで、なんとなくお金は汚いもので、節約はケチな人がすること、お金を稼ぎたいと思うことは欲深いこと、投資はお金持ちがすること、お金の話は人とはしない方が無難だと思っていました。
しかし、お金と向き合い、勉強してからは、全くそんなことは思わなくなり、むしろ真逆の考えになりました。
恥ずかしくて言えないと思っていた過去の貧乏エピソードも、もはや武勇伝くらいの気持ちで、今となってはいい思い出です。笑
(でも、人に話すとすごくかわいそうな目で見られるので、あまり話さないようにはしています。)
お金の知識は人生を変える
私が独立系FPとして目指したい最終的なゴールは、金融教育がもっと普及して、みんなが正しくお金と向き合い、幸せに暮らせるようになることです。人生の悩みはお金以外にもたくさんあると思いますが、お金の問題は、ほとんどの人が何かのタイミングで直面すると思います。
「お金の問題」というのは、過去の私のように、お金がなくて困る(実際はあるのに、足りない・ないという状況を知らぬ間に自分で作り出している)という問題だけではなく、今あるお金をどうするのがいいかという問題など、お金がある人も何かしらの悩みがあると思います。
お金の悩みが解決するだけで幸せになれるわけではありませんが、過去の私や私の家族のように、お金の悩みが原因で人生を楽しめないというのはなかなか悲しいものです。
小学校で教員をしていたころには、友達にお金をあげて仲良くなろうとする子、親のクレカで勝手にゲームを買う子、万引きをする子にも出会い、子どもたちの中にもお金の問題を抱えている子もいました。
そういった子どもたちの問題は、金融教育だけで解決できる問題ではないと思いますが、私の過去がいい例で、お金とは何か、どう使うのがいいのか、子どものときから知っておくことは大切なことだと思います。
まずは私と出会う身近な方々の悩みに寄り添い、一緒に解決していくことを目指します。
お金の知識は、人生を大きく変えます。
独立系FPとして活動していきながら、誰もが当たり前に金融知識を身に付け、幸せに暮らせる世の中に繋がっていくよう、子どもから大人まで、楽しく学べる金融教育に携わっていきたいです。