AppleがついにChromeとFirefoxのフルバージョンをiPhone上で動かすことを許可

Appleは、iOS 17.4でWebkit以外のブラウザエンジンの使用を許可することを決定しました。これは、EUのデジタル市場法(DMA)の施行に対応した措置で、EU圏内のユーザーを対象としています。これまで、AppleはiOSデバイス上でのブラウジングをSafariのみで許可してきましたが、今回の変更により、他のブラウザエンジンを持つアプリも使用できるようになります。

開発者は、Appleの承認を得るために特定の基準を満たさなければなりません。これには、プライバシーとセキュリティの改善を約束することが含まれます。また、Appleは初めてSafariを起動したユーザーに、デフォルトのブラウザを選択するよう促す画面を表示することも計画しています。

この変更により、ユーザーはChromeやFirefoxなどの代替ブラウザを使用できるようになります。これにより、ユーザーはより多くの選択肢を持ち、ブラウジング体験をカスタマイズできるようになります。

ただし、Appleはセキュリティ上の懸念を指摘し、代替ブラウザエンジンの使用には多くの要件があることを明確にしています。これには、悪意のあるコンテンツや攻撃からの保護、プライバシーの確保などが含まれます。開発者はこれらの要件を満たさなければならず、Appleの審査を通過する必要があります。

この変更は、AppleがEUのDMAに適合するための一環であり、ユーザーにより多くの選択肢を提供することを目的としています。

参考記事：
https://gigazine.net/news/20240126-ios-17-4-webkit-alternative-browser-engines/