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センチメンタル

臆病な顕微鏡

向日葵のような人間じゃないところが君の好きなところ
どちらかといえば
花粉を運ぶ風のよう
人間は0と1でできているから個体なんだけど
隙間があるらしいんだって中学で習ったの
まさに君はその0.5くらいを通り抜けて魂に心地よく触れたの

こどもの頃は月にいるウサギが可哀想で
クレータの形はいつも一匹だったから
その涙を大人になって忘れてたんだけど
君の車を降りてまた日曜日ねっていうセリフのところでそんな気持ちに襲われる
だから泣いてしまう
これってずるいかしら

どの本をみても左しか向かないミジンコ
助手席から君をみるその角度と同じで
私も君と同じ方向を見ればいいの?
でも私を見て欲しい気持ちは変わらなくてじれったい
だけど好きだよってこっちを見てくれる度
ミジンコは左だけ向いてるのじゃなくてそう見えてるだけって気づいたりするの
本当は怖いんだけど愛を信じたい