note始めてみました。

マリー・ローランサンの鎮静剤という詩の結びに「死んだ女よりもっと哀れなのは忘れられた女です」とある。この詩に出会ったきっかけは高田渡の歌からだった。大学を卒業したにも関わらずまだ世間は就職氷河期の末期で、しかも吃音のせいもあり就職が決まらずニートしていた頃、深夜ラジオの高田渡の訃報特集からこの詩を知った。当時私はこの詩の意味が分からず忘れ去られるより死ぬ方が悲しいのにと思っていたが、齢40を過ぎて独身で子供もいないそして友達と呼ばれる人とも疎遠になった今、この詩の結びの意味を強く想うようになり恐くなった。私はこのまま誰にも知られず何も残さず死ぬのかと。だからということではないがnoteとういうものをやってみて誰も読まないのは分かってはいるが、自分なりに何か痕跡を残せればと思って始めてみた。といってもこれで終わりかもしれないし続かないかもしれない。もし続くようなら宜しくお願いします。

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