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藍染の総手縫いダレスバッグ

初めましての御挨拶

鹿児島県伊佐市にて工房を構えております手縫い専門の革職人ReiLeather山田智之と申します。
ブログを始めて12年、Yahooブログ、amebloと渡り歩いて今回よりnoteに
その場を移す事に致しました。
内容はこれまで同様、制作記事やオリジナル作品、オーダー品の紹介がメインになりますが、改めまして宜しくお願い致します。

藍染の牛革

今回ご紹介するのは藍染の牛革で作ったダレスバッグです。
藍染職人が一枚一枚手作業で染めた牛革ですが、絞り染めのランダムなストライプが他にない美しい意匠となっています。
ジャパンブルーの呼び名に相応しい色合いです。

ダレスバッグについて

今回作成した「ダレスバッグ」とは1951年にアメリカの平和使節団の一員として日本を訪れたジョン・F・ダレス氏が所有していたバッグを基に開発されたもので、ドクターバッグ等と呼ばれる事もあります。
その初代ダレスバッグを開発された銀座タニザワ様からの御依頼で作成したのが今回の藍染のダレスバッグでマチの幅が狭い細マチタイプです。

制作過程と各部の御紹介

ダレスバッグの基本的な構造として口枠と呼ばれる金属製のフレームを開口部に用います。
革細工の材料店でも販売されていますが、今回は市販品にない特殊なサイズでしたので口枠の加工から着手しました。
スチール板とアルミ板を購入して想定したサイズに合わせて切断、曲げ加工を行いましたが、慎重に長さや水平を確認しつつ徐々に金属を曲げていく工程では革の加工とは異なる緊張感を味わいました。

口枠が完成したら革の加工に入りますが、先ずはハンドルの作成から始めます。
ハンドルの芯材も材料店で金属製のものを販売していますが、当方では革を積み重ね削り出して芯材としています。
しっかりとした剛性感がありながら、長時間持っていても手に優しい理想的な構造だと言えます。
デメリットは作成に時間が掛かり綺麗に仕上げる事が難しいという点でしょうか。
今回のハンドルも納得が行くまで3回作り直しました。
そしてこのハンドルを含め、バッグ本体も全て手縫いで作成しています。

内装にはピッグライニングを用いています。
豚革にはスエードやアメ豚等も有りますが、原皮から全て日本国内で調達・加工しているという点で積極的に採用したい材料です。
スマートフォン等が入るポケットとペンホルダー、カードポケットを備え、ファスナーにはYKKエクセラを採用しています。

中央で輝くのは銀座タニザワ様のシリアルプレートです。

その他の工程はお見せ出来ない点や制作に追われて撮影していなかった事もあり、これ以降は外観の画像で紹介させて頂きます。

先ずは正面です。

続いて背面。

そして左右各側面です。

錠前には銀座タニザワ様のネームが入っています。

キーチャームとカードホルダーも作成しました。

下からアオリ気味で撮影すると迫力のある存在感を感じます。

本来ダレスバッグにはオフィスやビルが似合うと思いますが、工房の周囲には田んぼや畑しかありません。
という事で敢えてミスマッチ狙いという事で近くのダムに行って自然光で撮影してみました。

薄く柔らかい革なので制作中は幾度も壁にぶつかりました。
今回は芯材を5種類使っているのですが、その使い方に悩み夢にまで出てくるほどでした。
間違いなくこれまでの経験の中で一番制作難易度の高いバッグでしたが、基礎研究的な実験を重ね、無事に完成させる事が出来て安堵しております。

このバッグは近く銀座タニザワ様で販売されますので実物はこちらで御覧下さい。
また、当方への直接の御注文でも作成可能です。
オーダーメイドでは御客様の様々な御要望に合わせて作成致しますので詳細はreileather@gmail.comまでお問合せ下さい。
在庫品に関しては下記ショップにて販売中ですので是非御覧下さい。
Base:https://reileather.thebase.in/

Creema:https://www.creema.jp/c/reileather


最後までご覧いただき有難う御座いました。
また次の記事でお会い出来る事を楽しみにしております。

ReiLeather山田智之



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