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SFについて

最近は読書が入眠前のルーティンになっていて、とりあえず横になったら本を手にとるのが習慣化している。

オーディオブックやYoutubeの動画でも良いっちゃ良いのだが、旧人類である僕の場合は、文字を目で追う方が頭に入ってくる情報が多いらしく「5分でわかる〇〇」的な動画もほとんど観ることがない。

(話が逸れるけど、"タイパ"を突き詰めていくのなら、結局は「観る」「聴く」よりも「読む」が一番速いのでは・・・というのが旧人類である僕の持論です。さらに言えば、タイパという言葉は好きではありません)
職業病なのか、オフの時間に「耳から情報を得る」のが煩わしいのかもしれない。

昨日はレイ・ブラッドベリの「十月の旅人」「10月はたそがれの国」が届いたので
少しずつ読み進めている。短編集はオードブルのように気軽に楽しめるのでおすすめ。どの作品も大変暗く狂気が滲んでいるのよ・・・。狂気大好き

読書は雑多に節操なく、強いこだわりもない。ただ好きなジャンルは?と聞かれれば"SF"で、ベッタベタなところではクラークの「幼年期の終わり」、ホーガンの「星を継ぐもの」から「内なる宇宙」までの四部作、みんな大好きハインラインの「夏への扉」あたりは、もう何度も眠れない夜に読み返している。

どちらかといえば、サイバーパンクやディストピアな世界観よりも上記のような古風でどこか優しい物語の方が好きなのだと思う。古典SFは良い。

クラークやホーガンは、ハードSFの中に人類愛が描かれていて「悪意」の成分が薄く気持ちが良い。何と言えばいいのか・・・楽観的な「かわいらしさ」がある。書かれた時代背景も影響しているのかな。ブラッドベリのような陰鬱としたSF(救いのない不条理)も好きだけれど、さらっと晴れやかな人間讃歌も尊い。

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は良かったな。どこかほのぼのとしていて。

もう一つのSFとして、「すこし、ふしぎ」な物語では、ボルヘスと、藤子・F・不二雄手塚治虫星新一の短編集も、同じく心強い入眠用ヘビロテセットです。
彼ら神々は、後の時代の作家さんのアイデア探しをさぞ苦しめたことでしょうね。

狂気も人類讃歌も、音楽作りの源泉を刺激してくれます。

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