#26 【気づき】「かわいい子には旅をさせよ」の呪縛。7/100
■新たな呪縛。
前回の続きみたいになりますが。
(しつこくてすいません。)
前回記事をアップした後、ふと
《かわいい子には旅をさせよ》
って言葉が浮かんできまして。
ーあぁ、この言葉にも縛られてるなぁー
って思いました。
■親だからこその想い。
自分が大人になってみると子どものときに親や先生たちから受けた言葉や教育が、絶対的に間違ってるとは思えない部分ももちろんあるな、とは思っています。
その当時はわからなくてもね。
わたしの話ですが、我が家は小1の夏休み(6歳)に
【一人で電車に乗り、祖父母の家まで行く】
という試練が与えられます。
もうね、謎でしかありません。
祖父母の家までは電車で一時間半。
約40年前です、携帯もありません。
当時、早朝の一本だけは乗り継ぎなしでその駅までいけたので、5時起きして朝の電車に乗るのです。(目的地は終点駅)
母は車掌さんに目的地を告げ、ホームで見送ります。
わたしは怖くて怖くて、泣き出します。
しかし、姉二人は既にこの試練を達成しており、わたしが逃げるという選択肢はありませんでした。
ドアが閉まり、電車が進みます。。
何駅くらい泣いたでしょうか??
覚悟を決めたわたしは、車窓を楽しむことにしました。
■今でも忘れられない光景。
ドキドキしながらも終点につき、無事におじいちゃんと会えたわたし。
おそらく母も祖父からの連絡がくるまでは生きた心地がしなかったのではないかな?と思います。
でね、
40過ぎた今でもその時の車窓の光景は思い出せるし、
車掌さんが何度も声をかけてくれて、すごく安心した事も覚えてるんです。
更に、
その次の年からは平気で電車に乗れましたし、
4年生くらいになると乗り継ぎもできるようになりました。
今でも電車の路線図とか見るとワクワクするし、わからないことは車掌さんを頼ります。
これはあくまでも成功例だと思ってますが、
しんどいこと、辛いことが必要ではないか?
やらなくても良いか?
と、いうと『必ずしもそうではないな』とは思うのです。
■自信の押し付け。
親の立場になると、子どもを谷底に突き落とすような経験も必要だと思ってしまう傾向がある気がします。
本能的なのか何なのか?
もちろん『そんな怖い事、させられない!!』という人だっているとも思いますが。
少なからずわたしの中には、在るんですよね。
それは、あの時一人で電車に乗れた小さな私がいるからかもしれません。
でも、わたしと娘は別人格。
私がやったことが娘に当てはまるとは限らない。
娘には娘の旅があって、
わたしにはわたしの旅があった。
電車かもしれないし、車かもしれない。
国内かもしれないし、海外かもしれない。
宇宙にだって行ける時代。
旅をさせる事は大事だけど、
その行き先や方法は自分と違って大丈夫。
これを書いていたら、そんな気持ちになりました。
子の気質や性格に合った旅の仕方を考えて、与えていきたいものです^^
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