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衆院選直前にして、まだ惑う

月末は衆院選だなーなんて思っていたら、もう明日。
今回の選挙は、本当に短い期間でした。

せっかくの投票の機会なので、貴重な1票を有効に投じたい。と思えば思うほどに迷いが生まれてくる。
特に、今回は「政権選択選挙」という言葉が盛んに聞こえてくるけれど、どうにもその視点だけで投票していいとは思えない。
投票前日になっても、正直まだモヤモヤしています。

でも!だからこそ!
どこまでおもしろがれるか、やってみようよ!

ということで、国分寺の投票率を1位にプロジェクト衆院選編は動いてて、ありがたいことに12人のメンバーがそれぞれにおもしろそうな案を持ち寄ってくれて、気が付いたら15個のプロジェクトが動いています。

その中でも、U25世代による公開インタビューは本当に面白くて、これを見ると国会議員さんも人間なんだなということを思い出します。

でもね。
それでも、まだ迷う。
いや、むしろ惑う。
というか、なんというか、やや混乱してる。

不惑の40どころか、四十にして惑う。
(まだ40にはなってないけど💦)

以前の政権選択選挙も、その後の自民党への回帰も見てきたし、政権がどこの党かというだけじゃなくて、それぞれの政党や政策とかを見ていく事が大事なのも、それなりになんとなく知ってる。

暮らしと政治がつながってることもわかってきた。自分自身の経験値もある。自分が大切にしたいこともわかる。でも現実の厳しさも知ってる。だからといって、未来を諦めたわけでもない。

そんな中で、何を基準に判断したらいいのか。
今回の選挙は、この正解がいつも以上に多様な気がしている。

もちろん、そんな基準は100人いたら100通りあっていいから、それは社会が進んだという事で喜ばしいことでもあるかなとも思うんだけど、それにしても今回の選挙には惑わされてる感じがすごくある。

もしかしたら、選挙直前でまだ惑ってるというお仲間がいるかもしれないので、その参考に。
今の私の惑いの記録を残しておきます。

惑い1.今回はやっぱり政権選択選挙なの?

まぁ、惑いの大半はこれかもしれない。
今回は社会を変えるための政権選択なんです!ってあちこちで言われてるんですよね。実際、立憲民主党と共産党を中心に、野党統一候補をここまでまとめあげたことはすごいと思う。
でも、「小選挙区は与党か野党か。単純にそれだけで選べばいいんです!」って言われると、どうしても気持ちがシュンってなっちゃう。
だって、小選挙区から出てる議員さん一人ひとりを見ていくと、やっぱりおもしろいんだもん。党とか関係なく応援したいという議員さんも出てくるもん。
なのに、与党か野党かというだけで選べって言われると、それって立候補している議員さんにも失礼な気がしちゃって。それならその人じゃなくていいじゃんね。
政権選択できるように、という目的で存在する小選挙区制度という選び方自体が、もはや人権侵害なんじゃないのか…
なんだかそんなモヤモヤを抱えています。

惑い2.人で選んでも党議拘束あるしなぁ…

まぁ、これも似たような惑いかもしれないけれど。
私たちが選んだ代表が、私たちの代わりに私たちの思いを政治に届けてくれる。それを期待して、できるだけ思いが近い人を選ぶ。
でも党議拘束で、その人の思いとは違う賛否を示したりもすることもあるでしょ。その分その人が実現したいことを、他の人が同じ文脈で手伝ってくれるから、党議拘束が一概にダメとも言えないんだけど。

そもそも、私たちは議員さんの何に期待をすればいいんだろうね。
その人が感じている課題?そういった社会の課題へのアプローチのやりかた?自分との関係性?優先的に取り組む政策?所属している政党?
そこがまぁ見事に全部マッチングする人が現れてしまったら、もはや尊い"推し議員"になっていくんだと思うんだけどさ!

政策ごとへの投票ができるようになったらいいとか、党議拘束がなくなったらいいという声も聞こえてきて、それもまぁわからなくもない。でも、政策ごとに投票したら、全体のバランスがガッタガタの国政になってしまう気もするし、党議拘束がなくなったら、国会内でのコミュニケーションが複雑になりすぎて、かえって裏取引みたいなものが増えてしまうんじゃないかという気もしてる。
この党議拘束と政党の関係性、投票する時にどう考えるのか、いつも惑わされています。

惑い3.政策はマッチしても選べない政党がある

えらぼーととか、政策マッチングサイトが増えてきて、自分の関心に近い政党は実はどの党なのかということが、だんだんわかってきたという人も増えてきている気がしています。
私も選挙のたびにやっていて、まぁそのたびにマッチングの結果はその時々で違ったりするんだけど、実は毎回必ず上位に上がってくる政党が1つあります。でも、私はそこの政党には投票しないんだよなぁ。

政党って、どんな政策をやってるかというのもあるけど、その政党が持つ文化とか、文脈とか、支持団体とかによって、政策が良くても支持できないみたいなのがある。政策はマッチしても、政治観みたいなものはマッチしてない感じ。いつもこのマッチングの結果には惑わされます。困った。

あ、それでも、えらぼーととかの政策マッチングはオススメなので、ぜひぜひやってみてください♪

惑い4.他にも細かくいろいろと

いや、なんかね。もういろいろ気になるんですよ。
20時ゼロ打ちの当確とか。
選挙権と被選挙権の年齢差とか。
衆愚政治とか、ポピュリズムとか。
こどもの選挙権とか、知的障害者の選挙権とか。

そんなあれこれが頭の中をぐるぐるとめぐって、あーー今回は何を基準に選ぼうかなぁって考えて、調べて、学んで。
でも、それもどこまでもやれるわけじゃないし、どこかで自分で納得して、投票の基準を決めないといけない。
むむむ。今回はどうしようかな。

結局は、候補者討論会とかインタビューとかを見て、政策マッチングとか使って、政見放送とか選挙公報とかを見て、今回はこういう判断基準でいくかーーって決める。

で、その基準で入れるのが正しかったかどうかは、このあとの政治を見ながら振り返っていくしかないし、むしろ選択を正しくするために、積極的に政治家に関わっていく。
多分、それが一番いいあり方なんだろうとは思っている。でも、そこもまた自分のエネルギーとの兼ね合い問題があるんだよね。

ということで、惑うアラフォーの私。

でも。この惑いからたくさんの問いが生まれているということこそが、今回の選挙の一番のおもしろさなのかもしれない。
1周回ってそんなことを思うようになってきました。

新しい学びの始まり。
新しい旅のスタートです。

まずは明日、投票に行ってきます。

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