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生き物との付き合い方

ヤドカリさんがあまり動かなくなってきて、朝晩冷え込むようになってきたからかもしれない、と、籠の下にヒーターを設置してみました。
すると、前より活発に動くようになった気がします。
枝につかまっている爪の力も逞しい。

生活環境の違う生き物と暮らすことは難しいですね。
温度を一定に保つことなども、コンピューターで常に温度を計りエアコンすれば出来るのでしょうけれど、そんな大げさなことはできません(資金的に)。

そこで思い付きました。
彼らに任せることを。

植物と違って彼らは快適な環境を求めて動くことができます。
植物と違って環境を一定に保つ必要はありません(環境を一定にする=従来の農法だと、畝の状態が均一になるように地表をならす)。
むしろいろんな状態の場所を用意しておけば、彼らは自分の必要に応じて最適な場所に移動するでしょう。

砂の厚みを変えることで、下からくるヒーターの熱に対応できるようにする(寒かったら深く潜る、熱かった上に移動)。
枝や石などで高低をつける。
今思い付くのはこのくらいだけど、、、
(ヤドカリ業界では常識かもしれませんが)

これまで私は共に暮らす動物(めだか、文鳥)に対して、生真面目に情報を集め、条件をできるだけクリアするように努めてきました。
彼らのためによかれと思ってのことだったけれど、自分を追い詰め、彼らをどこか「物」のように見ていたような気がします。
そして、「管理する」思考は支配に通じるように感じます。

いまは、生き物の動きやすいように、彼らが選択できるように配慮しています。
思考回路が変わったのです。
共存、調和とはこういう生き方なのじゃないかと思います。

日々、植物や動物から、私の中の傲慢さ、固定観念に気付かされます。

価値観や常識を超えていのちのレベルで付き合う。
人間どうしも、別種の生き物くらいの感覚でお付き合いした方が、むしろ平和な世界を築けるのかもしれないですね。

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