見出し画像

スクールソーシャルワーカーの役割と専門性について

2023年9月28日(木)
ZOOMにて ウェルフェアズパーク勉強会

2008年から法整備され走り出したスクールソーシャルワーカーという役割。アメリカでは100年も前から存在していたという。

2024年の児童福祉法改正を目前に注目が集まっている役割なのではないでしょうか?

発言者は吉岡小百合さん。山形県でスクールソーシャルワーカーとして活躍されている彼女より、スクールソーシャルワーカーの役割、大切にしていることなどを、じっくり聞かせていただきました。


環境に働きかける

ずばり、スクールソーシャルワーカーは、
「環境へのアプローチ」をすることで、子どもの最善の利益を保障する役割を担います。

しかし、そのための地盤づくりとして

本人への直接的なかかわり

受け皿としての市町村へのアプローチを実施します。

すべては「子どもの最善の利益」を保証するためのアプローチ。


不登校の実際

小学生、中学生、高校生と徐々に不登校の理由は広がり多彩となる。

母子関係から、教室の中、クラブ活動、と子どもを取り巻く関係は幅広い。

不登校は本人にもよくわからないことがきっかけになるため、

「登校刺激」をいつ行うかの見極めはこと慎重だという。



事例から学ぶ

ゴールデンウイーク明けから学校に行けなくなった小学四年生の女の子。
最初に相談されたスクールソーシャルワーカーは何から行うか。

カッコつけの私は

「本人の家庭環境が聞いてみたいですねー」
やら
「本人の登校していたクラスがみたいですねー」

などと述べた。

全然違ってた。
穴があったら入りたかった。

「まずは5日間、登校刺激を与えないことを家族に伝えます」と。

つまり、子どもが出す
「休みたい」
に全力で5日間寄り添うこと。

家が「安全基地」であることを子どもに知ってもらう、はじめの一歩。

そういえば、我が家の息子たちに
「学校いきたくないなー」と言われたとき
「休んだらいいよー」と伝えると、
「今日は行ってみる」と半信半疑で出かけていく。
そして、夕方には何にもなかった顔してテレビを見ている。


子供が子供らしくあるために

子どもを取り巻く環境は、どんどん変化している。
「社会」そのものが多様な時代。
子どもひとり一人に合った「安全基地」を見つけ、広げていく。
まだまだ、奥が深いスクールソーシャルワーカーの世界。

この日の勉強会では、スクールソーシャルワーカーについてのたくさんのエッセンスをいただきました。

次世代を担う子どもたちと共に、伴走を続けていく役割が
もっともっと、社会に羽ばたけますように。

詳しくは↓へ。



ウェルフェアズパーク(Welfare’s Park)

日本の福祉業界を担う志ある福祉ワーカーたちが集うコミュニティです。福祉ワーカーのための学びの場、交流の場を提供し、独立やキャリアアップ、共同事業などに挑戦していける場所です。


詳しくは、こちらから
https://welfare-s-park.mystrikingly.com


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?