すべての受精卵に染色体異常がありました。
着床前胚染色体異数検査をするという所から、不妊治療日記の更新が止まってしまっていました。いえ、正確に言うと、落ち込み過ぎて書けなかった。
胚盤胞まで分割が進んだ受精卵はどれも一番ランクの良い質の良い卵で、通常はこのランクの卵は妊娠率が高いとも言われています。きっと良い結果が得られるだろうと期待して6つの受精卵を検査に出しました。
私の年齢での染色体異常がある確率からすると6個検査に出せば、2個は正常な卵が得られるはずでした。
ところが結果は、まさかの全滅。全ての卵に染色体異常が確認されてしまったのです。採卵から染色体検査まで、自己負担で約130万円かかりました。費用だけではなく、毎日痛みや苦痛に耐えて採卵した苦労も全て、水の泡。
視点を変えれば、染色体異常がある受精卵を移植しても妊娠しない、もしくは妊娠しても13週までの間に流産すると言われているので、6回もそんな辛い思いをすることが回避できたと思えば、検査をした甲斐もあります。
しかし、染色体異常の原因は【加齢のよるもの】なんだそう。今回の結果はたまたまだったのかもしれませんが、そう言われてしまうと、私達夫婦にはもう見込みがないと思わずにはいられません。
私の卵子の数はまだ残っているし、夫の精子も元気。それでも染色体異常がある以上はここで子供は諦めるべきなのかもしれません。
ただ今回は一つも移植できる卵が残らないといのは想定外でした。残った卵を移植して、それでも妊娠できなかったら、妊活を卒業しようと決めていましたが、そこまで挑戦する事すらできなかったのです。
踏ん切りがつかない。
不妊治療はやめどきが難しいと言いますが、今まさにそれを痛感しています。もう一度だけ、採卵から染色体検査までを行い、それでも正常な卵が得られなければ卒業を決めるのか、ここでやめるのか。もう一度トライするとしても、またしても体や精神的なダメージ、莫大な費用もかかります。コレを決断するのは簡単ではありません。
正直、(このnoteの別のマガジンで書いている)甥っ子を育てていると、子育てって本当に大変で思うようにいかないことばかり。自分の時間も生活パターンも全て彼中心の生活になってしまいます。我が家に子供を授かったとして、12年後にまた今と同じ生活を繰り返すのかと思うとゾッとするし、体力にもかなりの不安を感じます。不妊治療は40歳までのつもりでした。その40歳の誕生日も近づいてきています。
一方で、大好きな夫と私の遺伝子を引き継いだ子供が生まれてきたら、どんな子に育つのか会ってみたいという想いは強い。お互いの良いところを引き継げば面白い子が育つかもしれないし、悪いところを引き継げば残念な人間が育つかもしれない。自分の遺伝子を残したいというのは本能なのかもしれません。
さて、どうする?私。
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