採卵当日と採卵の結果
ちょっと更新に時間が経ってしまいました。今回は、採卵当日の様子と、その結果について。
採卵日
採卵前日の深夜0時から絶飲絶食になります。朝起きて、うっかり水を飲まないように気をつけなくては。当日は、マニキュアやジェルネイルは禁止、ノーメイクです。夫にも精子を朝から採取してもらいクリニックへ持参します。
その日は6人くらい採卵の順番を待つ女性がいました。私が術衣に着替えてベッドで待っている間にも、採卵が終わって、麻酔から目覚めるために看護婦さんから声をかけられている人の声が聞こえてきます。みんな、頑張ってるな~と励まされます。私はというと、前回の採卵が終わった後の身体があまりにきつかったので、採卵恐怖症。あぁ、またあんなに辛くなるのかも、と怖くてたまりません。ベッドに横たわって順番を待っている間、「なんでこんな思いばかりしなくてはならないのか?」と、涙がつ~っと流れてくる。
点滴も開始し、順番になったら手術室へ。麻酔から目覚めましたが、まだまだ眠い。あぁ、無事に終わったんだ。あれ?前のようにお腹は痛くないぞ?でも、眠い・・・。を繰り返し、おそらく3時間ほど寝たり起きたりを繰り返しました。トイレに行きたくて起き上がると、やはりふらつきはあって、歩けません。でも、前ほどの腹部の痛みもなければ、吐き気もないので、薬が効いているのだと実感しました。恐るべし、女性ホルモンの影響。
☟薬については前回の記事をどうぞ。
結局、今回も一人で帰るのは無理だと判断し、母に迎えに来てもらって一日実家で寝ていました。これから採卵する可能性のある方は、ケロッと元気に帰っていく方がほとんどですが、私のように辛い採卵になる可能性もあるので、前後は無理のないスケジュール管理をオススメします。
採卵後
翌日は軽い腹部の痛み。軽い生理痛程度なので、痛み止めの座薬も使わず、ゆっくり過ごしました。加えて、次の生理がくるまでは塩分も控えなくてはなりません。
OHSS(卵巣過剰刺激症候群)が起こる可能性があるからです。卵巣が腫れたり、腹水が溜まったり、肝機能障害や血栓症のリスクも高まります。採卵前日は絶食だったので、お腹が空いて、つい美味しいものに手が伸びるのですが、ちゃんと塩分を考えて食べなくちゃ。
ちなみに【美味しく減塩するポイント】は、
・酸味のあるレモンやゆず、香辛料の唐辛子やスパイスなどを利用して風味をつける
・香味野菜やナッツを使ってアクセントにする
・だしを上手く使って減塩する。味噌汁や麺類のスープにも注意が必要です。
・しょうゆやソースはかけずに、少しだけつけて食べる
・加工品や練り物は塩分が多いので注意する
など。外食は調整が難しいので、なるべく自炊がいいですね。元々高血圧の方は妊娠出産時のリスクが高まりますので、妊娠前から食生活には気を使いましょう。
採卵後、受精の結果
採卵結果を聞きに行く日は連休明けだったこともあり、クリニックは大賑わい。廊下まで待っている方がいました。結局、採卵後の結果を聞くまでに3時間待ち。やっとのことで医師の部屋へ案内され、今回の採卵結果の紙を渡されました。
今回の私の採卵できた卵の数は22個。しかし未成熟が多く、そのうち成熟卵は13個。あと一日、採卵日を後ろ倒しできれば、と仕事を入れてしまったことを後悔せずにはいられません。でも、こればかりは仕方がない。
受精の方法は体外受精と顕微授精を選ぶことが出来ますが、年齢を重ねると卵の殻が固くなってきて、体外受精では受精率が落ちてくるそう。よって、今回は全ての卵を顕微授精することにしました。
13個のうち、顕微授精によって受精卵になった卵は11個でした。これはなかなか良い確率でした。培養士さん、ありがとう!!この状態の卵を移植することもできますが、染色体異数の検査をするには胚盤胞まで分割を進めなくてはなりません。この11個の卵を胚盤胞まで培養してもらうことに決めました。果たして、いくつの卵が残るのか・・・。
胚盤胞まで残った卵はいくつか。
さらに数日後、胚盤胞までいくつの卵が進んだのか検査結果を聞きに行くことになりました。沢山の卵があるほど、妊娠へのチャンスが広がるわけですから、結果を聞くのは本当に緊張します。
結果は、6個でした。
半数近くが胚盤胞まで培養できずに脱落してしまったのです。脱落した卵はそのまま破棄になります。そのまま移植すれば妊娠に至ったかもしれないのに勿体ない…という気持ちになりますが、これもやはり仕方がない。
これらの6個の卵を着床前胚染色体異数検査に出すことにしました。結果が出るまでに、約1か月。データによると39歳では60%が染色体異常があるそうです。つまり6個のうち2個、運が良ければ3個の卵が残ってくる計算になります。
このようなデータをみれば40歳過ぎての時々テレビで報じられる芸能人の出産のニュースがいかに奇跡かがわかりますよね。これだけのリスクの確率を潜り抜けて母体も赤ちゃんも元気に出産までたどり着ける、それは当たり前ではないのです。
結果が出るまでに、移植に向けてこれまでやっていなかった検査をやってみることにしました。次回はそのお話を。
☆お知らせ☆彡
福岡の人気情報サイト「ファンファン福岡」でも不妊治療日記を書かせていただけることになりました。ベースはここに書いているものと同じですが、より多くの方に読んでいただけるチャンス。よりわかりやすく書いていきたいと思っています。是非、そちらの連載も応援よろしくお願いいたします。月2回程度の更新の予定です。
よろしければサポートお願いします。甥っ子と美味しいデザートでも食べてコミュニケーションをとる費用に使わせていただきます。