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『ホビットの冒険』レビュー

0731読了。
プリンさん(母)が好きだった竜との謎かけや、映画で印象的だったアーケン石を持ち出すシーンが読めてとても満足。
下巻の方がさらさら読めた。
人やエルフ、ドワーフが成し遂げたとき、英雄として歌われるという世界観が本当に素敵。
あと、この頃はビルボが手に入れた指輪の力について大きな問題になっていないというのが、『指輪物語』とのギャップ!作者はこのあと指輪のことを考えたのかな、それともはじめから?
上巻の感想で「孫のために」と書いたけど、「4人の子どものために」でした。瀬田さんの解説で記憶の誤りを是正しました。

今回一番面白かったのは解説!
瀬田さんも齋藤さん(“ガンバ”の作者)もホビットが数々の名作と共に人気者になってほしいという思いを、アリスやピノキオと並べてニルス(「ニルスのふしぎな旅」の主人公)を例えにあげていたこと!
当時、全訳版は出ていなかったはずなのに、それほどの知名度だったとは!ニルス!
そしてホビットの登場が戦後の、プリンさんが7歳ごろの、比較的最近で、戦闘のシーンは大戦を思わせるということも驚きました。
齋藤さんが瀬田さん訳を評する言葉が本当にしっくり。
力強くて丁寧だけど、流れるように読める、自然にきれいな日本語で違和感なく訳されているのが素晴らしかった。
『指輪物語』もう一度読みたいなぁ。

のんびりゆったりやってますが、誰かがちょっとふふっとなるような発信体になりたいと思います(^^)いただいたサポートで描画ソフト拡充します!♡