見出し画像

一人ひとりが生きやすい世の中をつくるためにはじめた二度目のチャレンジ

こんにちは。チッピーの山崎令二郎です。

8月29日にプレスリリースを出しましたが、シードラウンドで資金調達をしました。創業して1年が経ってしまいましたが、考えていることや会社のことについて整理していきたいのと、今後は定期的に発信していこうかなと思います。

自己紹介と創業のきっかけ

簡単な自己紹介ですが、私は23歳のときに株式会社アールキューブ(現株式会社くふうウェディング)という会社を創業し、「会費婚」というウェディング事業を展開していました。

サービスが時流にマッチし、素晴らしい仲間に恵まれたこともあり、会社は右肩上がりで成長し、2018年にM&Aによりくふうカンパニーグループに入りました。2020年9月に代表を退き、グループを離れた後は、生活拠点をシンガポールに移し(チッピー創業のタイミングで帰国)、スタートアップへの投資や顧問業、海外進出のサポートなど、起業家支援を中心に活動した後に、2023年6月にチッピーを創業しました。

もともと「どうすれば生きやすい世の中になるのか?」とずっと考えていたのですが、デジタル化が進み、人との接触が減少している今、孤独を感じたり、自分の存在が認識されていないのではと、生きづらさを感じている人も多いのではないかと思います。ウェルビーイングが重視される現代において、ひととのつながりが鍵となってきますが、「◯◯ハラスメント」と過剰に意識される社会では、相手を思いやるちょっとした一言や行動さえも躊躇してしまうことが、よりそれを難しくしている原因なのかもしれません。

ひとりひとりのウェルビーイングのかたちは違うのかもしれませんが、私自身、褒められたり「ありがとう」といったシンプルな言葉だけでもこころが晴れ、世界が明るく感じられる瞬間があります。複雑な時代だからこそ、ちゃんと気持ちを届けられるようにすることで、ひとのつながりを感じられるようになれば、みんなが生きやすい世の中になるはずだと思い、新たなチャレンジを決意しました。

チッピーが取り組んでいる事業

そんな思いでスタートしたチッピーは、飲食店や接客業で働く人に応援を送るギフティングから始まりましたが、決して簡単ではありませんでした。私たちの思いや目指す世界には多くの人が共感し、「こんなのあったらいいよね!」と言ってくれます。しかし、アイドルやアスリートではなく、知らない人やお店で働く人への応援は、ユーザーにとって解決すべき課題、絶対に必要なものではありません。そのため、最初は興味本位で使ってくれるものの、継続的には利用されないという状況がありました。

その後、私たちのチームはさまざまなことを研究しました。そもそも、チップはなぜ生まれたのか?人はなぜ感謝し、応援するのか?こうした疑問に対して、さまざまな研究データを読み込み、導入店舗での実験を繰り返してきました。

「返報性の原理」という考え方があります。これは、誰かから応援や感謝を受け取ると、その気持ちを返したくなるというものです。さらに、ポジティブな気持ちや行動は広がりやすく、それが周りの人にも伝わる力があります。こうした要素も取り入れてみたりすることで、少しずつユーザーの気持ちを集められるようになっていきました。

実際ユーザーから届いた声

これらのユーザーからの感謝や応援の気持ちは、送った人自身と受け取った人の両方の感情にプラスの影響を与えるだけでなく、企業や地域が抱える課題を解決するためのデータとしても活用ができることがわかりました。

他者から見るサービスの強みと弱みを理解することができたり、評価基準が曖昧な接客業においては質を定量化することで、新しい評価基準をつくることも可能となります。地域においては、関係人口を増やすことやインバウンド対策としても期待されており全国の自治体とのプロジェクトが始まりだしています。

秋田内陸縦貫鉄道さんとの取り組み

AIやテクノロジーはこれからますます進化し、社会もそれらをどんどん活用していくでしょう。しかし、どんな時代になっても、こころ豊かでウェルビーイングな生活を送るためには、人と人とのつながりが欠かせない要素だと私は考えています。

私たちは、まだマーケットも課題も存在しない領域に挑戦する会社です。それでも、「この未来は必要だ」と私たちを信じて出資を決断してくださった投資家の皆様には大変感謝をしています。

今回、東京都のソーシャルインパクト投資ファンド事業である「東京ウェルネスインパクトファンド」からリードインベスターとして出資をいただきました。これまでにない分野でのチャレンジングなアプローチになりますが、つながりを感じられる人を増やし、一人ひとりが生きやすい社会の実現を目指していきます。


チッピーでは一緒に働く仲間を募集しています!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?