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最近の私

山下清展に行こうと思っていたのに、気づけば今日が最終日。美術館へのアクセス自体は決して悪くない。行こうと思えばバス一本で行けてしまう。けれど一人で最終日で人が多いであろう美術館に身を置けるほど調子が良くなく、諦めようという決断をするに至る。3月からあってたんだから、絶対どこかで行けたはず……と思うと悔しい。

書く方は小説現代長編新人賞に向けて進んでいるけれど、これは初稿を上げたとしてものすごい改稿をしないとどうしようもないのでは? という雰囲気がすごくする。そしてタイトルはまるで浮かんでいない。そもそも論、私の書いているものって面白くないのでは? という疑問が頭をもたげていて、それを気にし出すと延々と前進できない時間が増殖するだけなので、面白い面白くないの判断を今するな! と自分に言い聞かせてなんとか書いている感じ。結構苦しい。去年の小説現代長編新人賞へ出した「静寂に佇む真実と嘘」は初稿自体は私的にすらっと書けたので、今回の苦戦がよりしんどく感じる。

一方で、面白くない、ターゲット層どこだよ、読者のこと考えて書いてる? とか自分に問いながら書いている面がやっと出てきたというか。それがあるから苦戦しているのだったら、去年よりは成長しているのかなと思ったり。野性時代に出す用のものに関しては自分のこれを書きたい! を優先させすぎた部分と、書きたいと思った割にそれに対する解像度の低さ、最初に思いついたタイトルに引っ張られすぎて起伏がない上に予定調和になってしまったなというのが懸念点で、小説現代の初稿が上がったら寝かせている間に大改稿しようと思っている。

まだ自分の中で、これ以上どこを直せばいいんだよ! と思える程のものは書けていないというのが実情で、今書きたいこと、普遍的に自分が書きたいと思っていることを適切な形で書けるほどの技量のなさが露呈しているのが苦しい。あと、書きたいことの熱量全てを作品に出せているか? と問われたときに果たして私はもちろんと言えるのか。

カクヨムコンに出したとき、どうせ相互が多い人とかそもそも人気者な人が勝ち上がる仕組みでしょ? だから自分は上がれないと思ったけれど、商業ってそういう世界なんだから、コンテストの時点でそれされても文句は言えないというか、覚悟が足りなかったなと思う。受賞してデビューをすることになったら群雄割拠の文学界に無名の私が飛び込むんだ。その覚悟をしなければならない。私はなると決めたんだから、覚悟も決める。

とりあえず、自己の世界で完結する物語ではなく、外へ開いた物語を書かなければなと思う。

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