ゆるゆると進み始めたという話
季節の変わり目。しんどい。なんだよ、「ゆるゆると進み始めた話」とタイトルをつけたくせに暗い話かぁと思った方、安心してください。たぶん暗くはならないです。断言はしません。たぶんという言葉で許してください(笑)
毎年この時期は自分の感情を持て余す。しんどくて、苦しくて、何もかもが上手くいかないようなそんな気がして、卑屈になり、そして虚ろになっていく。そんな感覚が1日のうち3回くらいは訪れるので、もうやってらんねぇよとこの時期になると本も読めず、自作を書くことも出来なくなって公募の参加予定をリスケしたりする。
けれど今年はちょっと違う。同じように自分の気持ちは持て余しているし、前述のような感覚はいつも通り日に3回やってくるけれど、本も読めているし、小説も少しずつながら書いている。サークルの読み合いに手を挙げて、サークルメンバーの作品を少しずつ読むことだって出来ていて、自分にしては上出来だという感覚を持てているのだ。
昨日の夜、22時過ぎからXでスペースを開いていた。最初は急に降って湧いた仕事に対してやる気が全く起きず、誰かと話しながらじゃないとこんな時間から仕事なんてやってらんねぇよ! というなんとも怠惰な理由で開いたのだけれど、そこからなんと2時間以上もそのスペースは続き、終わったのは午前1時だった。
昨日はいつもなら昼にする仕事が、他の予定との兼ね合いで夜にずれ込んだ。その上夕方になって急な依頼が舞い込んで、やらなければならないことが膨れ上がった。くそう、もう少しで今書いている原稿の初稿が終わりそうなのに……。歯噛みしながらそれでも仕事はしないわけにはいかない。急な依頼だったけれど、その依頼は今後の仕事に繋がりそうな依頼だったし。
というわけで仕事に勤しまねばならぬと、パソコンに向かったものの気持ちは小説のほうにあってやる気が出ない。本当は小説だけ書いていたいのだ。とはいえしなければならないことは待ってくれない。結果的にはスペースを開いてしばらくしてから仕事は無事に終わった。
気づけば私のスペースは雑談という名前を冠していたものの作業スペースと化していて、スピーカーに上がった人たちは各々仕事をしたり、原稿をしたりと作業をしていた。私も原稿を少しずつ進めながら時々話す程度で結構黙る。けれどそれが結構心地良かった。カタカタとそれぞれの背後で流れるキーボードを叩く音や、僅かにする物音が、疲弊していた私の気分には丁度よく作用して原稿は進んだ。ゆるゆるとゆっくり動き始められたと表現したほうがきっと正しい。
今日は朝から仕事の予定(昨日急に降って湧いた仕事)が入っているので、夫に見つかっていたら怒られていただろう。でも結果的にいつもより早起きして動き出しているので、その時々によって必要なことって違うんだなとぼんやり思う。
公募の結果が出て、凹んで、卑屈になっていく自分が嫌いだ。ネットの海に放流しても読まれない自分の作品と、読まれている人たちの作品を比較して、勝手に落ち込んだり妬み嫉みみたいな感情に駆られている自分も嫌い。
私には私にしか描けない世界がきっとあるはずで、それは他の誰と比べたって仕方がない。もちろん、公募では他者と比較されて優劣をつけられるし、商業作家になったらもっとその目は厳しくなる。いちいちその全部に一喜一憂するのはよくないなと思った。根拠のない自信すら失いかけていたけれど、少しずつ自分を取り戻している。
とはいえ、季節の変わり目による病状の不安定は続くのでほどほどに人と触れ合って行きたいと思う。大勢の人との関わりあいはもう少し先かな……。
ゆるゆるとゆっくりだけれど、やっと私は進み始めた感じがする。また立ち止まってしまっても、別にいいんだろう。立ち止まっていた時間すら飲み込んで、私はそれを糧にする。それでいいじゃないか。
……ここまで書いてきてあれなんだけれど、長文のお気持ち表明でウザいかもしれないと思い始めた。noteの記事なんだから別に私のお気持ち表明してもいいのか? と今さらながらに思う。(遅い)
しんどい時期は続くと思う。こんなことを書いていても、きっと日に3回訪れる気持ちの波は抑えられない。次の受診日までまだ日があるのに、10回分処方された頓服は残り1粒しか残っていない。毎日不安で押しつぶされそうだった。外に出て、道を歩くだけで不安になって動悸と過呼吸になったりするもんだから、外に出るのが少しだけ怖くなった。でもそれも全部季節の変わり目のせいなのだ。きっと。完全に季節が変わってしまえば、たぶん落ち着く(はず)。
最近の私はポモドーロ・テクニックを使って色々なことをこなしているのだけれど、やり始めて思ったのは25分の集中って結構色々な物事進むんだなってこと。5分の休憩はあっという間だけれど、25分の集中もあっという間に感じる。それなのに物事はきちんと進んでいて気持ちがいい。この方法前から知ってはいたから、もっと早くに取り入れればよかったと後悔している。
小説を書き続けたい。そのために自分自身のコントールを身につけたい。治療はきちんと受けて、作業はポモドーロ・テクニックでなんとかしよう。毎日きちんと働きながら小説を書いている人たちを尊敬している。時間がたくさんあるんだから、もっと書こうと思う。でも無理はしない。ゆっくりゆるゆるでもいいのだと、自分を許していきたい。
気づけば2,000文字を超えてお気持ち表明していたので、この記事は締めようと思う。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。何の利益にもならなさそうでごめんなさい(笑)
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