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#01
はじめに…
これは主の完全妄想のストーリーであり
解釈違いや動物達のイメージを壊す可能性があります。
どの動物も好きですが、印象が悪くなったり
気分を害してしまう恐れもありますので苦手な方はスルーして下さい。
なんでも受け入れられる方のみ…ご観覧下さい。
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あれから一ヶ月…
毎日幸せで笑いが絶えない日々…
そんな日が終わるなんて誰が想像した?
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久しぶりにジャックに会える日…
会うのは夜の予定だけど…サプライズでご飯作って待ってよ♪
"大人しく夜まで待って…私…"
今ならそう言える。
気付かない幸せだって沢山ある。
けど…会える楽しみの方が勝った。
喜んでくれる顔しか浮かばなかったの。
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『お邪魔しま~す…』
ジャックはいないのに、こっそり家に入る。
何度も合鍵を使って入っている場所だけど、内緒で入っているって考えると少し悪い気がしちゃう。
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『よし…とりあえず食材冷蔵庫に…って…誰?』
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「えっと…逆にどちらさま?」
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「ん~?ドア開ける音したけど、どっか行ってた…え?」
『えっと…えと…あの…どういう…?』
空気の悪い沈黙…
「はぁ…なんか冷めるわ、私帰る」
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『え、ちょ…ちょっと!』
「悪いけど、ちょっと遊んだだけだから本気でも何でもないの。来るなら言ってよね。」
「あ、ちょっとまって…」
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『はっ…またこの夢…』
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一ヶ月経った今も、夢に見るあの光景。
忘れたくても忘れられないあの光景。
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『私…ジャックのせいでもう恋愛無理なんじゃないの…ふっ…』
笑うしかない…
一ヶ月ほぼ毎日この夢を見て、毎日毎日なんとも言えない喪失感を感じながら目を覚ます。
綺麗な人が怒って出て行ったあとのあの空気…思い出すだけで胸が凄く痛む。
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「…ごめん」
『えっと…なにが?』
長い沈黙…ジャックは何に対して謝ってるんだろう。
私、これ…許すしかないの?
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『あの…これって浮気だよね?』
聞かなくても分かるアホな質問…
現実を受け止められなかっただけ、夢だと思いたかっただけ。
「そうなるね。」
ジャックのその一言で私の目は覚めて、盛大にビンタした。
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『ジャック…っ…あんた最低っ!!!』
その後はジャックの家を飛び出して、DALに乗り…気付けば家。
ジャックに浮気されたあの日から、携帯の電源も入れていない。
仕事も行ってないし、インターホンの音は鳴らないようにしたんだっけ。
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『タクミさんも島の皆も怒ってるだろうなぁ…本当…ダメな代表。』
ドンドンドンドン!!!!
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『え…誰…?』
「れい!いい加減にして下さい!もう一ヶ月です!顔見せて下さい!!」
『ド…ドレミちゃん…?』
私の親友のドレミちゃん。
どんな時でも味方でいてくれて、私をいつも温かい気持ちにしてくれる人。
「生きてますよね?そこにいますよね?私の話を聞いて下さい。」
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そう言うドレミちゃんの声を聞いて、私は玄関で耳を澄ませる。
あの日、私が泣きながら飛行場から出てきたこと。
声を掛けたらもう全部嫌!と一言残して走り去ったこと。
一週間後にジャックが島に来て、会った事。全ての話を聞いて、思わず叩いてしまったこと。
毎日私の家のインターホンを鳴らし続けたこと。
そして丁度一ヶ月の今日、痺れを切らしてドアを叩いたこと。
「毎日…会っていた人に、会えないのはとても寂しいんです…。」
泣きながら話すドレミちゃん…
私はこの一ヶ月、親友を悲しませていたんだ。
何してるんだろう…
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『ドレミちゃんっ…!!』
私は生きた心地のしなかったこの一ヶ月を取り返す為に勢いよく玄関のドアを開けた。
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