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神田沙也加さんに想う。

先日の神田沙也加さんが亡くなったニュースに衝撃を受けました。

まだハッキリと死因が分かった訳ではありませんが、自死の可能性が高いようですね。

芸能界での自殺はしばしば聞かれる所です。

とても華やかに見えるだけに、裏では私達一般人には計り知れない苦悩があるのかもしれません。

わたしは実は身近な人を自死で亡くしたという過去があります。

第一発見者でした。早朝、自宅で、

今でもその光景ははっきりと目に焼き付いています。ですが、極力思い出さないようにしています。

自死は、、、

本人の苦悩はいざ知らず、周りの人間の苦悩も

深くなります。

一緒に住んでいながら、なぜ?

気が付いてやれなかったのか?

自分を責めます。

私も他の家族も責めました。

ずっとうつ病で何十年と患っていた。

自殺願望は常にあり、

本気とは誰も思っていなかった。

いつものような1日が終わり、

やがて明けようとしていた、

まさにその時!

自殺へと駆り立てられ、首を

吊ってしまったのです。


時は過ぎて、、、

私はある男性とお付き合いをしていました。

彼も幼少期の親からの虐待とも言える養育環境から、うつ病を患っていました。

何かあれば、

「死にたい」「死んでやる!」

そんな話しになると、

なんと声を掛けたらいいのか

分からなくてほとほと

いやになりました。

「死んでどうするの?」

「私がいるのに、死なないでよ」

しょっ中言うので、真面目に聞いてあげても

一緒なんだと思うようになりました。

別れ話になった時には

「別れるから生きていても仕方ない、

死んでやる!」

と言われ、本気にしてなくても

やはり心配で、、、

また別れ話は反故になり、

そんなことを繰り返していました。

やっと別れることができた時には

ホッとしました。


それから私には不登校だった息子がいます。

不登校の時期にはよく

Twitterなどに

「死にたい、生きていても仕方ない」

などと漏らしていました。

私は部屋にこもっている息子が

眠っている時に、息をしているのを確認しては

ホッとしていました。


結局

「死にたい、死んでやる!」

と周囲に漏らしている間は

まだ、救いがあると言うことです。

周りに助けを求めている。

自分の苦しい胸のうちを聞いてほしい。

だからまだ食い止められる。


でも私の身内の自死の経験から

本当に死を決意した人間は

もはや

「死にたい」と誰にも

打ち明けない。

決行のタイミングのみを

見計らっているのです。


だから悟られないように

普段通りに振る舞っている、ようにみえたのです。後から考えれば、、、

ですけれどね。


だから大切な人の心からの声には

真剣に耳を傾けてあげて欲しいのです。

私の父がそうだったように、、、

もうすぐ33回忌を迎えます。


神田沙也加さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。


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