思い出したもの
すっかり忘れていたのですが、ピアノソナタの楽譜が欲しいですとご希望あり楽譜をまいさんにメールで送付させていただいたときに、ずっと昔に作った自作曲を思い出しました。2010-2011年に作ったピアノ組曲「夜」で、ピアノ組曲と言ってもたった3曲から成る組曲です。
当時の絶望など、今考えればうすっぺらく軽いものでしたが、この曲はある意味で、まったく作曲などできない状態になってしまった、今の自分のこの世に対する絶望感、虚無感を代弁するかのような曲だと自分で思いました。
楽譜は、手書き譜しかないので、そのうち清書します。そのうちに…。演奏は、第2曲の中間部のごく一部を除いて、とても簡単な曲です。ブルグミュラーやバイエルの難易度で弾けます。その割に、第2,3曲は当時の演奏データしかなく、録音の質がかなり悪く…。そのうち録音自体も、やり直したいのですが、そういう状態では私自身がないです…。
ただ、この記事はそれを聴きながら書いているのではなく、グスタフ・マーラーが直接編曲したピアノ版の大地の歌の終曲を聴きながら書いています。中間部の、鬱の奈落の底に落ちるような暗い部分が、私は好きです。この頃、マーラーは愛娘を病気で亡くしています。
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