偽物の重度知的障害

世の中には自分でSNSに、それも漢字混じり文で入力できるにもかかわらず「僕(私)は重度知的障害障害です!」と強固に主張する偽物がいます。この偽物がどこから湧いてきているのか、最近SNS(X、旧Twitter)上で話題になりました。

結論から言うと、この人たちは医学的には重度知的障害ではありません。つまり偽物です。一方で、日本国政府はこの偽物を助長する制度を設けています。それが「障害者職業センターによる職業的重度判定」です。この判定がどのようになされているかは不明ですが、ここで重度判定されると、あろうことが障害者雇用促進法上の「重度知的障害者」としてみなされるのです。(以降、この「障害者職業センター」が判定した「重度知的障害者」には鉤括弧をつけて区別します)

もちろん「重度知的障害者」は、医学的な意味での重度知的障害者とは全く別物です。重度知的障害者は成人でもせいぜい5歳児並みの知能しかありません。当たり前ですが、5歳児がSNSに漢字混じり文で投稿なんて無理です。

しかし、「重度知的障害者」は、大抵の場合軽度知的障害、場合によってはそもそも知的障害ではない可能性すらあります。そしてこの医学的背景のない「重度知的障害者」がネットで暴走して、自身が本物の重度知的障害であるかのように振る舞い、多くの人を傷つけるのです。この偽物を助長する日本国政府に深い憤りを感じます。

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