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仲は悪くないのに、変な親子

 次男夫婦とは一年に五回も会いません。仲も悪くないのに自然にそうなってしまったのです。次男にとっては私は目の上のたんこぶみたいな存在かも知れません。一時孫のことでものもうしたことがあります。孫は頭が良く、親は相当な期待をしていたのです。大阪で一番の高校に入れることに必死でしたので、(あまり期待しんとき、息子を潰すんのか、あんたの子や、二番三番目の方が本人も落かも知れへんから、おかんはそっちの方がいいと思うで)と言ったことがあります。次男は気持ちは優しいのですが調子に乗るタイプですので、それを戒めるために次男には言っていました。今は仕事が忙しく私のことは兄が面倒みてくれているので安心しているのかもしれません。
 次男の嫁ちゃんはさっぱりしている性格で相性は悪くないです。私がウイットにとんだ嫌味を言えばそれ以上ウイットにとんだ正論で返してくるのです。本人は正論みたいに言うのですが私にはオブラートに包んだ嫌味にしか聞こえません。まるで漫才をしているようで楽しいのです。頭の回転がすこぶるいいのであ~ぁいえばこう、と確実に返してきます。でも一緒には暮らせません。先日、娘夫婦と一緒に遊びに来てくれました。息子の性格は頑固で人の言うことを聞かない一本気なところがあるので、それに気づいたら注意をするようにしています。息子に「あんたは,ほんま頑固やなぁ、人の言うことに耳をかさんと嫌われるで」なぁ嫁ちゃんと嫁ちゃんに相槌をうってもらおうと誘い水をしたら、何を思ったのか「お母さんとそっくりですよ」と言ってきた。言いたいことを言うはっきり言う嫁ちゃん。「わからへんかったわ、親子は似るんやなぁ」と私。「まぁ、一つぐらいは似ているところもあって当然やし」と私。さすが嫁ちゃん、それ以上は言ってこない。頭がすこぶるいい。息子よりも切れ者である。だから息子は尻にしかれてる。
よもやま話続く


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