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雑談だけで終わる風俗のような個人レッスンにモヤモヤ

最近のモヤモヤを話そうと思う。

私は今、個人レッスンを受けている。

きっかけはSNS。


私は個人事業主になりたかった。
将来は自分で作ったものをマルシェで売るハンドメイドアーティストになりたいと思っていた。

知り合いのお姉さんがインスタで仕入れた商品を紹介していた。
自分で商売をするのがなんだか羨ましくて、自分もものづくりが好きなので、風俗を辞めてからなんとか独り立ちしたいと思ってインスタを始めた。




手当たり次第にフォローをしていく。
とりあえずフォローすると、あるひとりの方から「ありがとうございます」と返ってきた。

それがコピペではなく、丁寧でなかなかの長文だったので、恐らく親切な方なんだろう。

その後音沙汰がなかった。
それはただの相互フォロー。
別にファンでもなければ、リアルな友達でもない。

しかし、数日後に再度メッセージで連絡が入る。
身内の予定があって連絡ができなかったらしい。

「〇〇目指しているんですね」という内容。
励ましとか頑張れとか、文章だけ見ると勧誘みたいだけど、特に悪い印象はない。

そこで「良かったら試しに体験レッスン受けてみませんか」とメッセージがきた。
その方は個人で講師業を始めたそうだ。

インスタは集客のためのツールなんだろう。
SNSは皆が発信者・受信者の、情報発信ツールだと思っていたのに、時代は集客をするために使用されるんだなと感じた。

相互フォローだったのに、いつしか生徒と先生の関係になったり、友達や恋人になったりするなんて。




ひとつの職を無くし、暇になった私。

無料なので、少人数の体験オンラインレッスンを受けることにした。


多分、風俗を辞めた後の暇な時間を何かで埋めたかったんだと思う。 

予定を詰め込んで、姫予約のように誰かと会う約束をしたかったんだと思う。
スケジュール帳に「19:00 〇〇さん予約」なんて書いて、わざと忙しくしようとしていた。



無料レッスンで悪い気はしなかった。

少人数で顔出しで、よくあるzoomのオンライン面談みたいなもの。
自己紹介をして、簡単なワークショップをして、その方のお話を聞いて終了。
1時間から1時間30分くらいだろうか。
その後に促されるままにアンケートを書いたが、悪い評価は全くなかった。

マルチ勧誘ではないし、講座の料金説明や有料のレッスンに促す話もなかった。


その時点では。



その後、個別の無料のカウンセリングを受けた。
これはアンケートの項目にある「個別相談会」の欄にチェックを入れると面談してくれた。
 

そこで、困りごとや自分の身の上話、学歴を話す。
話がある程度進んだところで、その方は言う。

「私のレッスン受けてみませんか」と。



そりゃそうなるよなという話。
よくある営業なんだけど、マルチでもないし、純粋にレッスンを受けませんかという話だった。

悪いお話もなかったし、今後の自分の成長に繋げたいという願いを込めて契約。
レッスンをお願いすることに。
契約書はきちんと郵送され、別日で説明の時間もしっかりあった。



塾や学校と違って、初めての個別指導だったので、場所は生徒側が用意する。 

デリ〇〇みたいな、仕組みは同じ。
場所は自分持ちのため、時間はレッスンの時間に合わせてとっておく。


お金は毎月振り込みの月謝制。
個別指導+場所代×2 なので決して安くはない。
だからこちらは、なんとか場所代を安くするために、午前中の時間にお願いする。



場所も都会の中心部なので、電車で1時間かけて行く。
それ以外に予定がないとそのまま直帰するため、時間と交通費がもったいないと感じた。

だから別の予定を入れて、終わったら次の予定に向かえるように予定をセットする。




最初は新しい発見があった。

毎回やることも新鮮で、課題も用意してくれた。
プリントもあったし、スライドでの講義もあった。

宿題もあったのでモチベーションの維持に繋がるし、それが個人レッスンの緊張感を高めてくれた。

体力的に疲れたり、1日で詰め込む情報量が多いと、その日は特に達成感がある。
今日頑張ったなと思いながら家に帰れる。




しかし先生も人間。
仕事の都合で当日キャンセルになることもある。

その場合は別日で振替なので、損はしない。
それは集団の学校と違うところかもしれない。




しかし、少しずつ先生都合の休みは増えていった。
月1ペースで当日キャンセルになった。

理由は体調不良天気


だから朝起きて窓を見て大雨か曇りだったら、「あ、今日はもうすぐ先生から連絡来るな」と思う。

先生がお仕事の後だったら、「多分お疲れだと思うから休みの連絡が来るんだろうなぁ」と。

案の定、予想は大体当たる。
連絡がくる予想を勝手にしている、まるで賭け事。



とはいえ、どんなに大雨でも、こちらは次の予定を入れている以上はレッスンがなくなっても都会に行かなければならない。

交通費を抑えるために、駅まで歩いていると、当日1時間前になってキャンセルの連絡がきて、「もっと早く言ってよ〜」とため息が出ることも増えた。

その日は化粧もしていたが、用事はレッスンしかないので、家に引き返すしかなかった。



予定を忘れられていたこともあった。

お詫びとしてクーポンをいただいたが、その金額より、もともとその時間をファミレスで潰す方がお金が高かった。

その日は予定が詰め込みだった。
時間単位で行く場所が違うのと、夜は夜行バスで移動しなければならなかった。

とはいえ、別日だと次のレッスンまでの時間が空く。

だから、夜行バスの直前の時間にレッスンを変更してもらった。

さすがに夜は疲れていたのもあって腹が立ったが、やっぱり誰にでもミスはあるので何も言えない。




体調不良の連絡だから、こちらは強く言えない。


でもなんだかモヤモヤする。



多分、それは約束した予定より天気を優先されている気がしたから。

これが好きなバンドのライブだったら、北海道でも沖縄でも喜んで行くし、嵐と分かっててもずぶ濡れでもライブハウスに行くだろう。

もしくは雨が降る前に現地入りするか、お金がかかっても自家用車より公共交通機関を利用するだろう。


さすがにそこまではいかない。

だけど、

お金の上で成り立っている人との約束が、こんなにも自分に都合良く、簡単に変更できて良いものなのか。


もしくは、就職面接や資格試験、オーディションより価値が低いものであって良いのかと思ったのだ。



今月は、時間のすべてが人生のお悩み相談だった。
講義もレッスンもなかった。


近況報告から、ネガティブな内容を取り上げて、先生の経験談をもとに話を黙って聞いて相槌を打つだけになっていた。

毎回、授業が終わるたびに、先生の質問で何も言わなければよかったと後悔した。

最近こういうことがあったんですけど〜と言おうものなら、それをピックアップして、そのままズルズルと進んでいくから。

こちらは世間話のつもりでも、友達に相談して解決した話でも、それをこういうことがあったと話すと、それに対しての先生の見解を述べられてしまう。




先生オリジナルのレッスンはいつの間にかなくなっていた。

プリントは無くなった。
宿題は「私さんは忙しいから、今やっている(他の学校の)課題をやってください」に変わった。

それじゃ別でレッスンを取る意味がない。



事前の準備として、フェルミ研究所やメンタリストの動画を観てくださいと言われる。

残念ながら、メンタル系の動画は結構観ているので、既に視聴済みの動画を勧められても、みたとは言えなかった。

レッスンではその動画をもとに感想を言い合う。
ひとりではその動画をみてもアウトプットできないから、そのお手伝いとのこと。


今は他の授業(他に学校に通っているので)の課題で良い成果を出すためのレッスン。
だから課題はその学校のものを使う。

先生が自分のために毎回考えてきてくれた課題はもうない。



わたしは無性に腹が立っていた。

個別のオーダーメイド型レッスンと謳っているからには、オリジナルの授業が受けたかった。




そのとき私の頭には、風俗で働いていた頃の姫予約や事前予約のことが思い浮かんだ。


姫予約なので、当然お客さんは本指名だ。
たまたま時間が合ったフリーじゃないので、普段から使ってくれる常連さんだ。


出勤時間のうちの何時からお願いしますとやり取りをして場所をセッティングしてもらう。(無店舗型)


お客さんも服装と場所を選んで来てくれる。

サービス料金とホテル代でお金もそこそこ高い。

部屋とサービス時間も限られている。


そんな条件でもお客さんは時間を合わせて予約をしてくれているのだ。

それを足元を見て、相手の年齢や社会的地位によってサービスを変えたり、常連だから多少は許されるという考えは、いつか相手にその気持ちが見透かされる。

それがそのつもりじゃなかったとしても。
お客さんはそうじゃない。



お金がかかっているから。

誰だってコスパ良くサービスを受けたいし、そうじゃなくても、払ったお金に相当する最低限のサービスを受けて当たり前。


だから、

雨だから遅れるとか、予約が被ったから別日に変更とか、今日生理になったというのは、何度も繰り返してはいけないことだと思うのだ。


自分の都合で相手が予定を柔軟に変えられるほど、他人は暇じゃない。
相手がいつでも時間を空けてくれると考えることが、そもそも失礼だと思うのだ。

そこは偉い・偉くないは関係なく、どんな立場の相手でもお互いにそうなんだ。


それが自己管理ということなんだと思う。





少なからず夜の仕事をしたからこそ、指名予約制の働き方を経験したからこそ、

同じ形式で、それも今度は消費者の立場として、この状況にどうしてもモヤモヤが止まらない。


これがお客さんの指名離れに繋がる原因のひとつなんだと思う。


風俗店で会ってからお喋りをして、それが続いて時間になって帰らされるような。

では雑談はさておき、サービスしてくださいとその場で言わないお客さんが悪いのか?
違う、タイムキーパーはお客さんじゃない。


それと同じことが今のレッスンで起きていること。

毎月安定してお金を払ってくれる常連さんになってくれるまでの、最初だけだったんだな。


そう置き換えて考えたら、明日のレッスンは消費者の立場としてシビアに考えなければならない。

私は何に対してお金を払っているんだろうと改めて考えたときに、

私はその人とただ過ごす時間を買っているのではなく、その人が持つオリジナルの技術を教わるために時間を買っている。

だから何も教わらなければ、お金は渡せない。


私の予定は先生の都合に合わせられるほど暇と思われていいのか。

他の学校の課題を良くする予備校のようなレッスンは求めていないし、メンタルヘルスの役目は心療内科がある。
雑談がしたければキャバクラがある(行かないけど)


そうやって客観性を自身に言い聞かせないと、いつまでもなぁなぁに関係が続く気がする。

振り返ってみて、やっぱり悔しいのだ。

今年度で終了するかどうか。
こちらも態度を改めなければならない。

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