見出し画像

「オンライン療法士の当事者研究(vol.1〜vol.3)」やってみました。(2020年6月12日)

「療法士の当事者研究」の開催に向け、運営メンバーで「オンライン療法士の当事者研究」を行っています。今回はその様子をちょっとだけ紹介。

「オンライン療法士の当事者研究」ではzoomを使って、ホワイトボード機能を用いながら研究者・司会・板書役を設定して行っています。画像はそのスクショを取ったものですが、個人的なことなのでぼかしています。想像しながら見てください。

vol.1:楠田さん(2020.4/11)

初回は楠田さんの研究、遠山さんが司会と板書の両方を担当してくれました。

楠田さん:「職場で研究活動がしたいけど、なかなかできない自分の研究」をいたしました。自分の置かれてる環境、周りの人間関係など、司会の遠山さんを中心に質問をもらいながら整理していきました。そうすると、「じゃあどうして、研究がしたいの?」という根本的なところまで掘り下げることに…。“ああ、わたしってこんな風だったなぁ”とか“そうそう、こういう気持ちで仕事をしてきたよね”とか、自分の『これまで』を振り返るとだんだん視界もクリアになりました。また、立場も環境も異なるメンバーから貰うコメントは、おのずと客観的な視点を生み出します。今まで単にモヤモヤと自分の中に渦巻いていたものが、ほんの少し心地よいものに変わったような、不思議な体験ができました。

vol.2:喜多(2020.4/25)

喜多:二回目は喜多の研究、初回に続いて遠山さんが司会、楠田さんが板書でした。「研究出来ない自分研究」ということで、研究(論文執筆)になかなか取り組めない自分を研究しました。みんなも研究やろうと思って取り組めないことってない?そもそも研究をやる動機ってなんだ?研究をやって何がいいんだろう?みたいなことを話しました。実際にやってみるとこの時点では何とも言葉に出来ない「すっきり」みたいなものがあって、やらせてもらってよかったなぁ!という感じ。みんな同じような悩みを持ちながらも違う意味づけがあったりするので、へぇ!の連続。僕は色んな人たちに囲まれて理学療法士ライフを送っているのですが、何かそれらとは違う独特の良さのようなものがありましたね。

vol.3:須藤さん(2020.5/9)

三回目は須藤さん研究、司会は田島先生、板書は楠田さんでした。須藤さん:自分を研究する、ということが初めてだったので、少しのワクワクと大きめの不安を抱きながら参加しました。ワクワクの袋の中には、少しでも疑問が解消できたら嬉しいという気持ちや気持ちが楽になるかもしれないという期待が入っていました。一方で不安の袋の中身は、自分を掘り下げることの怖さがありました。この場で言うのも何ですが、僕はなかなか頑固者で、奥底の本当の気持ちはわりと隠しながら生きてるんです。それが自分を保つための僕なりのコツなんです。そんな中で臨んだはじめての当事者研究。結論から言うと、事前に僕が用意していた答え(仮説みたいなもの)よりも遥かに深く、芯に迫るものになりました。やる前はあれだけ不安を持っていたのに、いざ始まってみると洗いざらい話している自分がいて、言いにくいことや嫌な気持ちの部分も「これが嫌なんです」と言葉にすることができていて、不思議な感覚でした。そして、これは肌感覚ですが、当事者研究の時間に向き合っていたのは「自分が抱える問題」とではなく、「問題を抱える自分」と向き合っているような感触を受けてます。何言ってんだと思う人もいるかもしれませんが、僕もまだよく分かっていません(笑)。そして終わったあとは、みんなに支えられている感じと「もやもやの自分」から1部解放された感じがあります。何をどうやったかはわかりませんが、当事者研究には、そんな不思議な時間を作る力があるんだなと感じました。

次回:映画「プリズンサークル」の感想を言い合おう(2020.5/23)

四回目の「オンライン療法士の当事者研究」は、映画鑑賞→感想をシェアしよう!という会になる予定です。映画は「プリズンサークル」というものです。これは運営メンバーのDMのなかで喜多が支援者自身のマイノリティ性と被害性の位置づけについて悩むときに、遠山さんがその解決の糸口になるかもしれないと勧めてくれたものです。
2020.5/16からオンライン上映される作品なので、是非とも興味のある方はご覧いただければと思います。感想を言い合おう会の内容?についても、HPにアップする予定です。
(執筆:喜多)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?