酸塩基平衡_

酸・塩基平衡を理解しよう その① Henderson-Hasselbalchの式

病院、特に急性期病棟にいれば必ず目にする酸塩基平衡。

血液ガス分析をしたときに出てきますよね?

pH

PaCO2

アニオンギャップ

BE

HCO3-

などなど。

一度は勉強したことがあると思いますが、けっこう苦手なままいくケースが多いと思います。

僕の中では理由は明確です。

理由は簡単で

基礎をしっかり学んでいないから

です。

たいてい酸塩基平衡の教科書や簡単な文献を見ると、アシドーシスかアルカローシスかを見分けるとか、呼吸性なのか代謝性なのかを見分けるとか、そういう診断的意味合いにフォーカスします。

もちろん、それは大事なこと。

特に現場の医師の判断は非常に重要なのですが、我々コメディカルとしてはそこは医師が判断することであり、結果を早く求めることが必要ではないと思います。

なぜその患者さんがアシドーシスやアルカローシスになってしまったのか?

なぜ人工呼吸器が必要なのか?

など、ケアの面をもっと理解しないといけないと思うんです。

それなのに診断のところばかり学んでいても消化不良になるのは当たり前なんです。

生理学的な知識が必要で、正直小難しい話かもしれませんが、やはりそこは飛ばしてはいけません。

セミナーでそんな話ばっかりしていては、みんな寝てしまうのでそれもさすがに難しいでしょう。

ということで、記事にしてみたいと思います。

とっても当たり前、基本的なことばかり言います。

でも、それらのどこかが欠けているから酸塩基平衡がわからないんです。

そう思って、復習の意味も込めて確認していってください。

まず①はHenderson-Hasselbalchの式です。

まず、この式を聞いたことがないという方は酸塩基平衡を勉強していないということになります。

つまり、酸塩基平衡を学ぶにあたってこの式は欠かせないんです。

ヘンダーソンの式

ここは少し化学と数学の知識が必要ですが、気にしなくても大丈夫です。

[]はモル濃度を表します。

ここで出てくる化学式は双方向の矢印になっていますね。

これは、化学平衡の式を示していて、どこかで折り合いがついて見かけ上は平衡状態となるものです。

酸がH+と塩基になる化学式にもある一定の定数によって定常状態が存在します。

その時の平衡定数を解離定数といい、スライドの式で表現されます。

これに対数(log)をとっていくと右下の四角で囲った式になります。

つまり、pHは酸と塩基によって規定されるということです。

pHは水素イオン指数なので、水素イオンによって規定されます。

酸塩基平衡では、これら酸と塩基の話がたくさん出てきますので、まずはこのpHの意味を理解しておきましょう。

ヒトの身体はpHが正常から大きくずれると生命維持ができません。

よって、pHを一定に保つために様々な変数を変えています、pHが容易に変わってしまっては困るのです。

そのため緩衝作用をもっています、これは次回以降でお話しします。

そして、我々はこのpHが変化したら酸塩基平衡について考えることになります。

通常は変化しないように緩衝作用というものが備わっているんですね。

多少のことでは大きく変動しません、そうすることで生命維持を行っています。

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