見出し画像

肩凝って抑え込む

私と肩凝りと決算期

 僕は現在平日5日は株式市場が開いている間はチャートを睨みつけ、終わったら自分のトレードがなんぼのものだったのか、ということを振り返ったり、明日以降買うべき・売るべきな銘柄を探すために時間を消費しています。自分でも信じられませんが、それだけでほぼ一年が、特に暇というわけでなく経過するという生き方に今はなってます。今後はわかりません。今年の4月でその生活がなんと3年目に突入いたします。

 企業は、会計期間の終わりをいつにするかを自由に決められます。その中で、多くの会社が3月を年度末としております。海外からすると4月が年始という感覚は不思議なもんだそうな。そりゃそうか。そして上場企業は、四半期ごとに決算内容を、各会計期間の終わりから45日以内に発表する義務を負っています。
 するとどうなるのかと言いますと、3月末、6月末、9月末、12月末それぞれの会計期間から15-45日後くらい、つまり、4月半ば、7月半ば、10月半ば、1月半ばそれぞれから1ヶ月くらいの間、おびただしい数の決算が発表されるわけです。

(決算短信を出す会社数)

画像1

画像2

 大体は「再来月の15日」でピークが終わります。会社は決算期を自由に決めることができますので、まあ2ヶ月という幅だけでみれば、ここに3600社くらいの決算が密集することになります。
 こんなもんはもちろん全部読めるわけはないのですし、読んだって頭に入るわけがないのですが、「できたら」読んだほうがいいし「できたら」その内容を把握できておいたほうがいいです。

 株をやるということは、ここで一言に『こんな感じ』って書いてしまうにはあまりにも必要なこと、必要でないことが多すぎて、「やんなくていいことかどうかを選別する過程をお勉強するために、おびただしく金と時間を使用してリターンが全く得られない」みたいなことが山程あります。
 しかし、今はとりあえず、自分は決算内容と組み合ってゲボ吐かないと、この分野で生き残っていけないような気がしております。幸い僕は、他の生物との連携プレイを伴わなければ、つまり自分の責任で自分に負荷がかかるようなことはわりと得意なので「できたら」という認識をそのままに全く知らん会社から今実際持ってたり、購入予定だったり、良さげ分野の決算を片っ端から読んで、メモをEvernoteにまとめることで、なんだかやってる風になろうとしておるわけです。

 その結果、決算期密集時期から30日後くらいである、2月、5月、8月、11月に、だいたい肩を壊すようになりました。

 すごいね!アスリートみたいやんか!

とにかく痛い

 肩痛いくらいでそんな大げさな、と肩が痛くない時期には思うものですが、実際に朝起きたときに「ハイハイハイ、来てますねこれ」と思ってから大体数時間後に、左を向けない、下を向けない、起き上がれないといったおなじみの諸症状が発動して、「俺はこのまま死ぬかもしれない」と真剣に思うくらい、とにかく生活の可動域が減るのです。
 とっても(×6)肩痛いよ、とかつて広末涼子も制服で肩抑えながら、朝方ベッドで呻いている曲を歌っておられましたが、まずベッドで横になってから激痛で寝られないし、ようやく意識を失っても、夜中寝返りできなくて激痛で起きます。そして、時間が5時過ぎなのを確認して、「医者が開くまであと4時間何してりゃいいんだ」と、痛みや尿意と戦いながらただ時間を捨てます。やむを得ず起き上がるときは、蹴っ飛ばされた起き上がりこぼしのように、頭部に負担をかけない体重移動で不自然に、恐ろしくゆっくりと、かつ時々「アアアア゛ア゛!!!」と叫びながら起き上がります。
 眠れず起き上がれずの間、近くのスマホで動画でも垂れ流すのですが、どの動きが首の痛みにつながってるのかわからないから、動画選択や音量調節のために手を伸ばすのも煩わしいですし、何より全部面白くなくなります。あんなに楽しい大奥記RTAだったのに…。

 CMなどで見る「うーん、ちょっと凝っちゃったナ…(首コキコキ)」っていう、あの間の状態、たしかに存在するけど一瞬です。

二宮和也『アアアア゛ア゛ア゛!!!きてるやんけボケが!!!!(朝4時)』

ナレーション「そんなときにはこれ、サロンパス」

 これが正しい肩こりCMの姿だと私は思います。

すぐ医者に頼る

 今の生活だと即医者にかかっても、気兼ねをする相手が一切いないので、とにかく即日治るために薬漬けになるようにしてます。

(少年が憧れないタイプのアスリート的な視界)

画像3

 今回は「いつもの注射と、あと超効く点滴、おすすめっす」とホンモノとしか思えない医師免許を持ってる男に薦められるままの治療を施しました。今回僕が使ったやつって、どうも完全に合法なんですけど、ちょっとだけ副作用あるドラッグなんですよね。やりすぎたら流石にちょっとヤバイらしいんですけど。「みーんなやってるから」って言ってたし。
 すっごいストレートネックだってよ。うるせえよ。

 今回はレントゲン、注射、点滴とお薬代合わせて5000円飛びました。こんな金かかるんな。治療を受けた4日後の今日、少しのだるさを残して痛みは消えました。『あの痛みが、翌日からマシになっている』っていうことに、医学への感謝が溢れます。体のことで困ったら医者に行くって本当大切ですね。
 僕には、無染色の麻のドレスを着て、羊を追い回すようなアースィーでロハスな生活は無理です。最終的にはカプセルに脳だけ浮かんでいる僕になっていくくらい、医者と科学への信頼高めていきます。

その後も糸を引く恐怖感

 今回だと、背中と首の内側から、ナイフで突き刺されているような痛みが延々と走っていたところ、それを注射と点滴と、食後の薬と湿布で抑え込むことができました。

画像4

 当日は激痛走ってるんですが、翌日は『痛いけど動かせる』くらいになります。でもこの時期がまた怖いんですよね。虫歯治療終わりの歯医者で、感覚がない口内を弄んでたら結構出血してた、みたいな感覚。
 だって、昨日ナイフで突き刺されてた痛みだったものが、今日になって急に治るわけがないじゃないですか、常識的に考えて。実際、腕を持ち上げると、意味不明な神経がビリっとする感覚や、昨日やってたら絶対にのたうち回ってた痛みの記憶が蘇ってくる。自らナイフで刺しに行く行為を、この体が、この薬が『どのくらい許容してくれてるの?』っていうのが全然わかんなくて怖い。
 どんくらい怖いって、肩こり治療した経験を書くためにこの文章書くのが怖かったので、4日寝かすくらい。

 結果、この時期の決算チェックが丸2日くらいガバガバになるという話なのでした。この5月、僕はちゃんと細かいストレッチをしながら決算期を迎えます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?