女性の大腿骨前捻角は直すべき???
こんにちは,リハ研です.
徐々に暖かくなってきたのでだいぶ過ごしやすくなってきましたね!!
この時期は何を着ればいいか迷いませんか??
Tシャツでいいのか?ロンTの方がいいのか?
ほんとビミョーすぎて脱ぎ着ができるシャツを着ることが多いです笑
さて本題に入りますが,
本日は大腿骨前捻角について紹介します!
女性が特に影響を受ける大腿骨の前捻角ですが,皆さんはどのくらい考慮してますか?
女性に多い,臼蓋形成不全の変形性股関節症の特徴として過前捻が多いです.
そのため,股関節疾患を中心に前捻角は非常に重要な要素になります.
本日は大腿骨前捻角について紹介します.
1,大腿骨前捻角の基礎知識
大腿骨体部と大腿骨頚部の捻じれの角度のことで,
正常10~15°とされています.
また前捻角は,
と報告されており,その影響を考えることはリハビリテーションにおいて非常に重要です.
2,大腿骨の過前捻角による影響
前捻角は女性の方が大きいことは皆さんもご存知かと思います.
なぜ女性は前捻角が多いのでしょうか?
男女で骨盤の形態が違うからです!!
女性は男性比べて骨盤の横径が広いため,大腿骨の前捻が大きくなるのです.
つまり,股関節内旋位になりやすいのです.
女性にとって股関節内旋は大腿骨頭の求心位を保つためにも重要な要素です.
しかしそれに伴い,膝関節は外反位になりやすく,
つまり,動作においてknee-inが顕著に出やすくなります.
3,knee-inは直さない方がいい!!!
よく膝の痛みでknee-inによる外反ストレスを減らすために,動作指導の時に「膝が内側に入らないように注意してください!」と患者さんに説明しているセラピストがいます!
それって本当にいい指導の仕方なのでしょうか??
安直に膝だけのことを考えた指導になっていないですか?
確かに膝関節外反位はACL損傷の受傷肢位であったり,何かと問題になります.ただ女性では特に形態状仕方が無い部分もあることを考慮した指導が必要になります.
先ほども説明した通り,女性では大腿骨前捻角が大きい影響で,大腿骨頭の求心位を保つために股関節内旋位になりやすく,相対的に膝関節がknee-inの状態になります.
しかし,knee-inを修正すると大腿骨頭の求心位が保てなくなり,股関節の適合性が悪くなります.
結果的に股関節痛や股関節疾患につながることもあります.
では,どう考えてリハビリをしていくべきでしょうか?
4,股関節中間位を見極める!
前提として,前捻角が大きい方にとって,股関節内旋は仕方のない状態であると考えてください.
そのため,患者さんの股関節内外旋中間位を見極めて,そのポジションで動作を反復すること,それに伴う,下腿の外旋が入らないようにすることを意識してください!
knee-inは下腿外旋も伴います.
そのため,股関節内旋だけを意識して,knee-inを注意するのではなく,
下腿外旋も気にしながらリハビリテーションを進めてみてください!
.
本日はこれで終了です.
大腿骨前捻角は臨床上非常に重要な要素です.
患者さんの状態を踏まえてリハビリを進めてみてください!
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