スリンガーバッグ使用感

 昨年の5月にスリンガーバッグを購入し、2週間に2時間程度使っていた。
せっかくなので、いったん使ってきた感想を残しておく。
結論としては草トーや団体戦に出る(=試合をする)機会があるような人で、
新しいショットを身につけたいと思っている人には特にオススメ。

○やっている練習

・(スクールでやるような)腰~肩くらいの打点で打つ球出し練習
・ライジングでの球際練習
・低くて浅い球を持ち上げてアプローチする練習
・顔くらいの高さでの打ち込み練習
・天空ロブをふかさないようにスピンをかけて打つ練習
・飛びついてボレー

○良かった点

・人とのラリー練習ではやりづらいことができる
 個人的に感じる最大のメリット。昨年10月にグリップを90°薄くした際、
最初ストロークがほぼ全て突き刺さる状態だったため
まったくラリーにならず対人で打つのは気が引けていた。
スリンガーバッグで練習したおかげで、4月弱でグリップ矯正前よりも
ミスなく質の高い球を打てるようになった(気がしている)。
 バックハンドを両手⇔片手にする等、大きな変更をしたい場合には非常に有用なんじゃないかと感じる。

・人が打つ以上に強い球で練習できる
 (動画はyoutubeにたくさんあるので割愛するが)
 速度を最大にすると結構な速度・スピンのボールが出てくる。
人が打つより速い球を返す練習をしているおかげで、
試合で球に追いつけない、振り遅れることはかなり減ってきた。

・苦手な球を集中的に練習できる 
球出し機なので当たり前といえば当たり前。ただし出せる球が幅広いので
練習であまり来ないが試合ではよく打たれる時間稼ぎのロブに対する練習が
できたりするのは特に有難い。

○欠点

・スライスやフラットの球は出せない
 機構上、球速に比例してスピン量も増えていくためスライスや速いフラット、シュート回転のかかった球は出せない。いわゆる「生きた球」のみ
出てくるので、むしろ強い人の方がやりやすいと感じるようになった。
他、スマッシュ練習では落ちてくる位置や時間がスライスロブと全然違い、個人的にはあまり練習にならないと感じた。

・出てくる角度が一定

 こちらも機構の都合で、地面に近い位置から出てくる。
そのため打ち込みを返す練習はできない。
(そもそも球出し機にそこまで求めるのも無理のある話)

・(一人でやる場合)端のコートをとる必要がある
 個人的にはこれが一番のネック。ドロップ練習でもない限りどうしても
球が飛び散ってしまうので、端のコートを取らないと隣の人に迷惑をかけてしまう。地方では幸いコートに困ることはなかったが、
東京などに住む人は使えるコートが結構限られそう。

 新品で10万円、高い買い物ではあるが、悩んでいるような人なら
買って損はしないと思う。テニスオフなどでたまにスリンガーバッグを使った練習会が開催されていたりもするので、悩んでいる人は一度参加してみても良いかもしれない。

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