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扉の向こう🚪

お昼休みの過ごし方🍵

手作り弁当派、社食派、外食派、同僚とランチ、1人ランチ…🍽️

新人の頃から、断然1人ランチ派だった。
外食の時もあるし、コンビニ弁当の時もあるが、可能な限りお昼休みだけはぼっち飯希望だった🍱

1人の時間をしっかり設けて、午前中に使った頭をクリアにしてから午後の業務に向かいたい✨という考えからだった。
職場近くの新しいお店を開拓するのも楽しい🤭

ある日路地裏で「ランチ定食やっています」と書かれたのぼり旗を発見した。
曲がりくねった階段を下りたところにあるお店で、重々しい扉で中が見えにくく、開ける勇気がなかなか持てなかった。もともとはスナックだったのかな?という外観だった。
何度か横目で見ながらも通り過ぎていた。

でも「函館直送🐟」の文字がどうしても気になった。
勇気を出してその重々しい扉を開けてみた。

開けてびっくり‼️その外観からはとても想像が出来ない空間だった😳
壁中に絵画や写真が飾られていて、ドラムやギターまであり…和なのか洋なのか?コンセプトが全然わからない異空間だった😮

マスターは函館出身とのこと。
魚料理は「函館」🐟ジンギスカンは「長万部」🥩のものだった。
どれも味重視の本格的な定食だ。

函館の味を堪能しながら、壁中に飾られていた絵画が気になった。
心惹かれる絵もあったが、お世辞にも上手いとは思えない絵まであった。

誰が描いた絵なのか?マスターに聞いたら、「趣味で絵を描いているお客さん(子供から大人、素人からプロまで)や美大に通う学生さんが描いたもの」とのこと。

本格的なドラムやギター🥁🎸があるので、夜ライブをやるのか?聞いたら、「ライブはやらない。お店が休みの日に音大生に無料で練習場所を提供している」とのこと😯

人の良さから、もはや店内は何屋さんなのか?という感じだった🫨笑

いつの間にか、昼休みはそのお店に行くことが私のルーティンになっていた。
疲れた日常の癒しの場所だった。

ぼっち飯派だったけれど、お喋りしながら昼休みを過ごすのも悪くないな🙂と思った。
当時はコロナ禍の真っ只中でお客さんも少なかったので、色々な話をした。
マスターの温かい人柄のおかげで英気を養って午後の仕事に向かうことができた。

あれから退職して引越しもして、その店に行くことが難しくなってしまった。

先日マスターからLINEが届いた。マスターからLINEなんて滅多にない🫢ちょっとドキドキしながら開いた。

…営業LINEではなかった。
「当時バイトで入っていた音大生の子が、卒業してトロンボーンのコンサートを開くことになったので、自分は店があるから行けないけれど、もし都合が合えば行ってあげて下さい」と。

マスターらしいな…🫠
美大生も音大生も、卒業して芽が出た子もまだそうではない子も、学生時代お世話になった子達は、一生マスターを忘れないだろう…🫶

人の出逢いというのは、本当に奇跡だ。
勇気を出してあの日扉を開けて良かった…🚪

また時間を作ってマスターに会いに行こう🤭

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