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笹錦さん🦁

『恋愛カタログ』
1994-2007年に連載されていた大人気漫画📚
思春期の頃、散々教室内で回し読みしていた🥳
かなり久しぶりに読んだ。

ドジでおっとりした、ごく普通のキャラクターの主人公実果に共感する女子達が多かった🙂
実果を取り巻く人間関係が面白い。
中でも「笹錦さん」は強烈だった👓
見た目のインパクトも強いけれど、芯がとても強く素敵な女性だ。

最近、Z世代の子が言っていた。
「同棲してから結婚するというパターンもあるけれど、親に言うと反対しそうだし、同棲すると早い段階で蛙化現象で冷めてしまって、結局結婚出来なさそう。」と。

時代の変化とともに、同棲事情も変化しているのだろうか?🤔
私が20代前半の頃は、かりに男性側の両親は快諾しても、女性側の両親が許さない!というパターンがあるある…だった。親に内緒で同棲している子もいた。
ふと、恋愛カタログの笹錦さんを思い出した🫠

親が過干渉なことが鬱陶しく、喧嘩して家出して、彼氏の高田くんのアパートに転がりこんで困らせる実果。
「久しぶりに再会した中学のクラスメイトは親の反対を押し切って彼氏と同棲して、なんだかんだで今は認めてもらえているのに、なんでうちだけこんなに厳しいの!」と笹錦さんに愚痴る。

笹錦さんはバッサリ斬る🗡️
「あなたの同級生は、親を説得するだけのパワーがあったのよ。今のあなたは周りに甘えて逃げているだけ!」

初めて読んだ時衝撃を受けた🫨
おそらく、高田くんが一人暮らしをしていなかったら実果は家出する勇気などない。たしかに甘えだ。
大人になって再び読んだら、その核心を突く名言に唸らされた⚡️

最初から逃げの姿勢で楽な方に流されると、失敗することが多い💔

以前勤めていた職場で、24歳のパートの新人さんが入ってきた。
職業柄、新人さんでパートを選ぶというのはかなり珍しかった😳
今でこそ働き方の多様化で、正社員が美徳という風潮は変わってきているが、当時はまだ新人=正社員、が当たり前の時代だった。

その新人さんの勤務態度は非常に真面目で、特にこれといって文句のつけどころはなかった。
人はどうしても嫉妬する生き物なのだろうか…。
その子に対する当たりは、最初からかなり強かった⚡️
「新人なのに、最初からパートを選ぶなんて仕事を舐めてるのかしら?」「私なんて子育てしながらフルタイムで働いているのに、裕福でいいわね」…人それぞれ事情が違うのに、そんなことを言われる筋合いはない😓

ある日、皆がいる前でかなり意地悪な質問をしたスタッフがいた。
「○○さんは結婚しているわけでも子供がいるわけでもないのに、なんで最初からパートなの?」
その子は顔色を変えずケロっと言った。
「私、結婚はしていないですが、内縁の妻なので!」24歳の子の口から、内縁の妻という言葉が出てきたことで、その場がざわついた。
意地悪を言ったスタッフも、これは想定外だっただろう。

当の本人はそんな意地悪は気にも留めていない様子で、変わらず業務を淡々とこなしていた。

カッコいいー…🌋

私は、帰り道の電車で聞いた。
「彼氏と一緒に暮らしているの?いいね💕」と。
するとその子は言った。
「正確に言うと、親にはまだちゃんと認めてもらえていないんです。私、器用なタイプではないので、フルタイムにしたら仕事も恋愛も中途半端になってしまうんです。パートでいいので長く仕事を続けていきたいし、家事もおろそかにしたくないんです。皆さんがいいように思わないのは最初から承知で入りました。」と🫨

並々ならぬ決意を持って同棲しているんだなぁ…ということが伝わってきて「すっごく素敵だと思う!ご両親もきっと分かってくれるよ!」と言った✨

半年後、無事ゴールイン💒幸せな家庭生活を送っている🫶

若いのに自己分析がしっかり出来ていて、自分は自分‼️逃げでも甘えでもなく、ご両親に本気の姿勢を見せてしっかり説得できていた…🌋

まさに、芯が「笹錦さん」のような人だった🤭







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