短歌

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連作50首「デザートの蜃気楼」

第62回角川短歌賞応募作品「デザートの蜃気楼」です。

きみのいる世界を食べてしまいたいきみを最後の楽しみにして

こんがりと色づいた頬トーストのように飛び上がりたい週末

禁断の果実のパイが焼き上がるまでのアダムとイブのお喋り

動物の型を抜いたらオーブンで命を与える共同作業

ざくざくと噛みしめている幸せの音源となる黄色いざらめ

ピーナッツバターみたいなカーディガンきみの背中に塗りつけている

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