大会振り返り2 三間飛車対ショーダンシステム

今回は準決勝の将棋から。相手の方とは今対局が初手合いで、いままでの大会でもお見かけしたことがなかったので、どんな戦法でくるのかワクワクしていた(初手合いってワクワクするよね)。


図1

戦型は三間飛車対ショーダンシステム。この形最近流行ってるよね。某将棋ウォーズ8段の方が体系化した戦法で振り飛車対策としてかなり優秀らしい。三間飛車側はとりあえずは対左玉っぽく駒組しながら図1のように組むのがいいと思っている。矢倉にしてカウンターをねらう将棋になりそうだ。


図2

△35歩▲同歩△同角に▲36銀と立った局面。実はこれで三間飛車が+400。指している時も自信があった。△24角とバックさせて▲35歩と位を確保し、相手からの無理攻めを誘う。以下、△45歩▲同歩△34歩▲同歩△同銀▲35歩と進み次図。


図3

攻めを呼び込んで怖いように見えるが、ちゃんと読みを入れてみると意外とこちらは潰されない。以下△同角▲同銀△同銀▲34歩△45桂となってめちゃ捌かれているようにみえるが


図4

▲33歩成△同金▲65銀が狙いの構想。これが思ったより受けづらい。本譜は△55銀打▲54銀となり、相手のラッシュを受けて次図。ちなみに54銀では64銀同歩55角同歩54角もあったらしい。気づきませんでした…。


図5

△44金と上がられた局面。一見銀が死んでいるようだがここで狙っていた決め手がある。次の一手。



図6

正解は▲55角。△同金は▲43角、△同銀は▲53銀打△61玉▲52角で寄り。よって△54金しかないが、


図7

▲33角成△62玉▲43馬△24飛▲61銀で相手方投了。自分にしてはかなりうまく指せた将棋だった。ショーダンシステム対策はまともに殴り合うのが一番いいのかもしれない。

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