SKY-HI インタビュー『JAPRISON』で描き切った閉塞感と未来への希望、そして新たな夢を語る
SKY-HIのニューアルバム『JAPRISON』がリリースされました。皆さん聴きましたか?
海外の現行ヒップホップとも同じ目線を保ちつつ、日本で暮らす中で感じずにはいられない閉塞感、そしてそれでも前に進んでいこうというポジティブな気持ちを描き切った非常に素晴らしいアルバムです。
今年春先に一度インタビューさせていただいているのですが、その際に日本の芸能界に感じる何とも言えない嫌な空気のようなものを言語化していただきました。AAAとしてど真ん中にいるからこそ、様々なものが見えてくるという側面もあったのかなと思います。今回のアルバムにはそのときの問題意識もがっつり反映されています。
その時のインタビューがこちら。
そしてこの冬、『JAPRISON』のリリースにあたって、改めて作品の裏側や最近考えていることを聞かせていただきました。
ついつい日本の状況を悲観しそうになる昨今ではありますが、この方はすでにその次を見据えて動き出しています。そしてその境地に達するには、『JAPRISON』を通して自己と向き合うことが必要でした。そのあたりいろいろ語っていただきました。それではどうぞ。
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閉塞感の方が大きかったかもしれない
--前回のインタビューで「ハリアッ! -Fast Fly Ver.- feat. 尾崎裕哉 & KERENMI」がいいですねという話をしましたよね。その時日高さんは「KERENMIも喜びますよ」なんておっしゃってましたが……
SKY-HI はい、喜んでいると思います。
--まさかKERENMIが蔦谷好位置さんだったとは。
SKY-HI そうなんですよ。「意外と早く言ったな」と思ったんですけど(笑)。
--あの曲があったうえでの「Snatchaway」(蔦谷好位置プロデュース)だったんですね。
SKY-HI そうですね。ほぼ同じタイミングで作っていました。
--蔦谷さんプロデュースの「Snatchaway」、亀田誠治さんプロデュースでUNISON SQUAE GARDENの斎藤さんも参加した「Diver’s High」のリリースが今年の6月ですね。どちらも大きなタイアップがついて、かつJポップという磁場の中心にいる人たちとのコラボということで、SKY-HIとしては「メジャーな場所に打って出る」みたいな側面もあったと思うんですけど、そういうアプローチを実際にしてみて感じたことなどあれば教えてください。
SKY-HI 今言っていただいたガンダムシリーズの2曲を出したことで、いわゆる日本のポップスの一番成立した状態みたいなものを垣間見ることができたというのは大きかったですね。
--なるほど。垣間見た結果、どうでしたか。
SKY-HI うーん……そういうものを体験できた、具体的に想像できるようになったことはもちろんよかったんですが、もしかしたら閉塞感の方が大きかったかもしれないですね。自分が行こうとしていた場所の全貌が何となく見えたんだけど、「意外と広くないんだな」と気づいてしまったというか。一方で、今はアジア全体の音楽の盛り上がりがすごいじゃないですか。
--そうですね。BTSなんかが象徴的ですが。
SKY-HI BTSもそうだし、最近だと88risingのJojiがビルボード1位をとったり、あと映画ですけど『クレイジー・リッチ』なんかも。去年海外ツアーを回ったときにアジアの音楽が聴かれている実感はあったんですけど、そういうのが目に見える形で表に出てくる中で、日本のシーンとの分離みたいなものをよりはっきりと感じるようになっちゃったんですよね。「Snatchaway」「Diver’s High」をリリースしたのが6月で、その後にミックステープとして『FREE TOKYO』を出したんですけど、『FREE TOKYO』にもすでにそういうモードがかなり反映されてると思います。
--『FREE TOKYO』には韓国のラッパーも参加してますもんね。日本の音楽シーンのど真ん中に突っ込んだからこそ、その現状みたいなものが見えてしまった。
SKY-HI うん。いろいろ先が見えちゃった、という感じです。
教壇から降りたかった
--「垣間見たら意外と狭かった」という話と、今回のアルバムのタイトル『JAPRISON』の中に含まれている「PRISON=監獄」という言葉はリンクしているようにも思います。
SKY-HI 確かに。そこまでは意識してなかったんですけど、深層心理でつながっている部分はあるかも。今回のアルバムに関しては情報解禁タイミングでアルバムがほぼできていないと言っても過言ではない状況だったので(笑)、人生で初めて中身より先にタイトルからつけたんですよね。その時点では自分が何を作ろうとしているかそこまでクリアではなかったので、まずは「ガワ」を作ろうと思って無理やりひねり出したんですけど……意外とすんなりこのタイトルが出てきました。
--かなり強い言葉ですよね。ダブルミーニングになっているとはいえ、アルバムタイトルとしての「監獄」。前回のインタビューでも、今の日本における社会全体の息苦しさ、芸能における息苦しさみたい話をしていただきましたし、最近の日高さんの問題意識が凝縮されたワーディングだなと思いました。
SKY-HI ……以前長友選手が「日本に帰ってきたら猫背の人多い」みたいなツイートをしてましたけど、ほんと同じようなことを思うんですよね。
--あー、なるほど。
SKY-HI 街を歩いてても幸せそうな顔の人が少ないなと感じるし。人間って感情の生き物だと思うから、「日本の先行きは暗い」みたいな話をするときに、「GDPが」とか「貧困率が」とかそういうことよりも、世の中に鬱屈とした感情が増えてきているっていう体感の方が重要だと思うんですよ。で、勝手ながらではありますが、そういう状況になっているということに対して、音楽家としては責任を感じずにはいられないというか。いろんな人の感情が逃げ場を失っていて、音楽って本来はそういうもののしっかりした受け皿になるべきものだと思うんだけど、今は瞬間的な快楽を与えるものばかりになっているんじゃないかなという危機感がすごく強いんですよね。米津玄師とか星野源とか、ほんと一握りじゃないですかね、国民的でいてなおかつ聴き手と一緒に生きていってくれるような音楽を提示できているミュージシャンは。
--「瞬間的な快楽」としての音楽という構造は、アイドルカルチャー全盛の中で強まっている部分は確かにあるように思います。もっとも、今の時代は音楽に限らずいろんな娯楽のそういう側面が強調されているようにも思いますし、僕自身はアイドルカルチャーを楽しく消費してしまっている部分もあるのでコメントしづらいですが。
SKY-HI もちろんアイドル文化全体を否定するつもりはないんですけど、「偶像」って言葉に表れているというか、「人を人として思わずに消費する」っていう構造がやっぱり見え隠れするように感じることも多いんですよね。消費する側にもされる側にも、幸せな連鎖が起こらない。「人と思われていない」人が他人のことをちゃんと人として見るかというときっとそうならないし……そういう状況に対して辛い気持ちになることも多くて、それが『JAPRISON』というタイトルにつながっていったというのはあると思います。
--前作の『OLIVE』はシリアスなムードもありつつも基本的には「肯定しよう」とか「愛することが世界平和につながる」とかそういう趣の強い作品だったと思いますが、そこから一転して『JAPRISON』はより厳しい現状認識が前景化したように感じます。そのあたりについて「志向しているものが変化した」という認識があるんでしょうか。
SKY-HI 根本的な考え方は『OLIVE』から変わってはいないんですけど、「教壇から降りたかった」っていうのが大きいですね。ケンドリック・ラマーでもチャンス・ザ・ラッパーでも、今のUSのスターって「音楽的にすごい」ことだけじゃなくて、というよりもそれ以上に「人としてナチュラルに良い」みたいなのがあると思っていて。それって「人間が人間としていられる」ということだし、『OLIVE』のときも自分はそのテンションで作っていたつもりだったんだけど、やっぱりあの作品はポップスターであろうという意識も強かったので、「別世界の人間が大きなことを歌っている」みたいに思われた部分も結構あったのかなと。自分がAAAっていう日本の芸能の象徴的なグループにいるからなおさらっていうのもあっただろうし。
--『OLIVE』に関しては、武道館公演がすごくショーアップされたものだったのも関係しているかもしれないですね。
SKY-HI そうですよね。「裸でステージに立てる」っていう自負もあるので、そういうのももっと伝えたいなとも思ったし。自分が人間として音楽をやるんじゃなくて、需要に対してひたすら何かを供給し続けるみたいなことになってしまったらそれこそすごい「プリズン」ですよね。音楽や芸能の世界に限らず、会社員でもアルバイトでも、すべての人がちゃんと人間として生きられるようにならないと『OLIVE』で歌った「愛」みたいなものに到達することはできないと思ったので、ベースの考え方は共通していながらも『OLIVE』とはまた少し違うものに目を向けた作品になりました。
--「人間として」というお話がありましたが、まさにそれが『JAPRISON』のキーワードになってますよね。それが蔑ろにされているのではというような問題提起につながる言葉が、アルバムの中で表現を変えてたびたび登場します。<そのココロ一つ売れば何も問題ないよ>(「What a Wonderful World!!」)とか<息苦しいじゃんかこのままじゃ死んじゃう>(「Blue Monday」)とか、どういうテンションから出てきたのかなと思っていたんですが、だいぶ日高さんのモードがわかりました。
SKY-HI すげー出てきますよね、ほんとに(笑)。そういうのが心から嫌だったんだろうな。「表に立つ人間は好感度の下がることをするべきではない」とか、もちろん倫理的に問題のあることはしない方がいいでしょうけど、度が過ぎると「人間でなくなればなくなるほど素晴らしい」みたいな話とイコールだったりするじゃないですか。それを「プロ意識がある」とかって言うのも変だなと思うし。「ファンのおかげで今があるんじゃないですか」みたいな話も、それこそぼくりり(ぼくのりりっくのぼうよみ)の引退の件とかでもいろいろ話題になりましたけど、「アーティストを人間ではなくて自分が思い通りに消費できる存在として扱う」ことが普通になっているのはどうなんだろう、とか。そういう意識がアルバムを作るうえで一貫してあったから、『JAPRISON』は『カタルシス』や『OLIVE』以上にコンセプチュアルなものになっていると思います。
--「コンセプチュアル」ということですが、『JAPRISON』というタイトルを中身がない状態で掲げた時点で、何となくの完成図は描けていたんですか?
SKY-HI 概ね見えてはいたんですけど、実は「どうやって前向きなものにするか」というのがない状態で作り始めました。ただ、序盤に「New Verse」が書けたので、「New Verse」から「Marble」っていう流れが作れれば前向きに行ける、あとはそこまでの感情の動きを描いていこう、というように方向性が決まっていきました。このアルバムはとにかく一人称が自分で、こんなに「俺」のアルバムもないと思う(笑)。特に中盤からは論旨がぶれずにラストまでいけたかなと思ってます。
「あれ、日本語でも海外で聴いてもらえんじゃん!」ということを強く実感した
--「New Verse」から「Marble」の流れで終わるのはほんとにいいなと思いました。最初聴かせていただいたとき、「これ最後どうやって着地するんだろう?」と結構ひやひやしたんですけど……
SKY-HI そうですよね(笑)。
--そういう胸騒ぎみたいなものが「New Verse」と「Marble」で回収されるというか、いろんな話を経てこの2曲にたどり着くという構成にとても感動しました。すごくスカッとした終わり方だなと。
SKY-HI ありがとうございます。嬉しい感想です。
--「New Verse」を作れた時には「ブレイクスルーがきた!」みたいな感じはあったんですか?
SKY-HI 「救われた!」と思いました(笑)。自分の楽曲の中で好き嫌いはあまり作らないようにしてるんですけど、「New Verse」についてはほんとに大事な曲ですね。数年に1回そういうのが生まれるんですけど、この曲も間違いなくその位置づけです。自分の中にある弱いところ、鬱屈した気持ちみたいなものを、ちゃんと自分で聞いてあげることができたという実感がありますね。外国の人と接してると日本人の奥ゆかしさみたいなものをすごく感じるんですけど、やっぱりそれが「感情の行き場をなくす」というような状況にもつながってるのかなと思うことがよくあって。俺もわりと「バランスをとる中間管理職」みたいなポジションになることが多いんですけど、そういう中で普段は表に出さない気持ちとかをこの曲を通じてちゃんと外に出せたと思うので、作り上げたときにすごくすっきりしたというのが本音です。このミクロな感情の動きは、きっとマクロなレベルでもいろんな人の心とリンクするんじゃないかなと思ってます。
--アルバム全体のサウンド面で言うと、「アドベンチャー」や「BIG PARADE」みたいなホーンがフィーチャーされたアッパーな楽曲が作品の印象に影響していた『OLIVE』に対して、もうちょっと音数や勢いが抑制されたものになったように思いました。そのあたりは先ほどの「教壇を降りたかった」というお話とつながってくるんですかね。
SKY-HI それもありますし、あとはUSのヒットチャートに対する距離感をどう考えるか、という部分での違いが大きいかな。『OLIVE』に関してはあくまでも「日本語で音楽をやっている日本人のミュージシャンが日本人のことを想定して作ったアルバム」で、日本のシーンのマナーを意識しつつ、自分の中で海外のメインストリームのものと並べて聴いて違和感がなければOKだと考えていました。ただ、その後海外にツアーに行って、アジアの音楽が広く聴かれているということを肌で感じましたし、自分の音楽に関しても「あれ、日本語でも海外で聴いてもらえんじゃん!」ということを強く実感したんですよね。そういうモードになっていたので、もちろんこれまで日本で聴いてくれてきた人たちのことを裏切らないようにという気持ちがありつつも、『JAPRISON』のサウンドは海の向こうとより地続きなもの、海外で聴いてくれる人たちを意識したものになっていきました。
--「Diver’s High」「Snatchaway」がアルバムの流れの中の1曲というよりはボーナストラック的な扱いになっているのも、そういうモードの中での判断なんですね。
SKY-HI そうですね。流れに組み込むこともできなくはなかったと思うんですけど、「タイアップがあるからこその無敵感」みたいなものが強い曲たちなので、人間生活をしている中でのことを歌っているアルバムに入れると作品の中での一人称がぶれそうだなと。なのでああいう位置づけになりました。
--作品の流れで言うと、5曲目にある「White Lily」が具体的な情景を切り取ったストーリーテリングものになってますが、5曲目にこういうタイプの楽曲がくるのは『OLIVE』でも『カタルシス』でも同じですね。
SKY-HI 『OLIVE』だと「17歳」、『カタルシス』だと「Luce」ですね。ほんとだ。これは完全に手癖ですね(笑)。
--(笑)。5曲目というのは日高さん的に何かこだわりがあるんですか?
SKY-HI 必ずしも「5曲目」である必要はないし、「4曲目じゃダメか」と言われるとそこにこだわっているわけではないんですけど、起承転結の「承」から「転」に移るところが大体5曲目くらいなんでしょうね。「このアルバムがどんな話か」を最初に言うのが1曲目。『OLIVE』だと「リインカーネーション」だし、『JAPRISON』だと「What a Wonderful World!!」。そこからいくつかの違う角度からのストーリーも挟んで、5曲目くらいから一人称を固めてラストまで向かっていく、そういう絵をイメージすることが多いんです。
--なるほど。5曲目くらいで作品のピントを一回合わせる。
SKY-HI 小説とかでも、最初の何章かで登場人物が順番に紹介されて、途中でその人たちが出会って一つの物語になっていく構成のものってありますよね。自分のアルバムもまさにそういうもので、そのストーリーが束ねられていくのが5曲目くらい。それをはっきり表現するために、視点のわかりやすい曲をそのあたりに入れています。……と、喋ってて自分で理解しました(笑)。
(日本語はラップに向かない?)その感覚はゼロですよ、完全にゼロ(笑)
--今回のアルバムタイトルにはここまでお話しいただいてきた「JAPAN+PRISON」という意味合いだけでなくて、「JAPanese Rap IS ON」というメッセージも込められていますよね。後者についての話も伺えればと思います。少しふわっとした質問になりますが、日高さんにとって「日本のラップ」というものの独自性をどう捉えていますか?
SKY-HI あー、なるほど。具体的に突き詰めて考えていたわけではないので言語化が難しいんですが、独自性はあると思うんですよね。
--以前のインタビューでも「日本語のスピットしたラップは海外で喜ばれる」みたいなお話がありましたが、日本語ならではの「発声」とか「音」に起因するユニークネスというのもありそうですよね。
SKY-HI それは間違いなくあると思います。「かきこけこ」とか「たちつてと」とかを詰めたときの感じっていうのは英語にはないものだし。ハングルの響きは英語に似ていると思うので、そう考えると韓国のラップともまた違う感触が出てるんじゃないかな。
--いまだに「日本語はラップに向かないのでは」みたいな話が聞こえてくることもありますが……
SKY-HI その感覚はゼロですよ、完全にゼロ(笑)。たとえばハングルはさっき言ったみたいに英語と近い響きだったり、だからなのか「歌唱」という観点で捉えたときに韓国人のラップはR&Bっぽいトラックに乗りやすいとか、他国の言語の魅力を感じることは多々あるんですけど、じゃあ日本語が不利かって言われると全くそんなことはないと思ってます。インドネシアのラップでも、タイのラップでも、中国のラップでも、USとの距離感をどう測るかってところでそれぞれの独自性があるし、日本のラップも同じですね。
--有利不利というよりも、国ごとのカラーがある。
SKY-HI 日本に関して言えば、それこそ「日本語でどう韻を踏むか」みたいな話をオリジネーターの人たちが何もないところから発明してきてくれたわけで、そこに敬意を払いつつ俺たちの世代は俺たちの世代で新しいものを作っていかないといけないなと。今はライムを発明するというよりは、フローを発明するタイミングなのかなと個人的には思ってますけど。
ワールドヒット……欲しくなっちゃった(笑)
--色々聞かせていただいてありがとうございました。最後に、ご自身のことをさらけ出した今作のようなアルバムを作ったうえで、この先SKY-HIはどこに向かうのか?という話を聞かせていただいて終わりたいなと思いますがいかがでしょう。
SKY-HI 一言で言うと……幸せになりたくてですね(笑)。
--(笑)。
SKY-HI それを思うと自ずとやることが決まってくるなと。「JAPanese Rap IS ON」なんてタイトルのアルバムも出したし、2019年は1年かけて日本のラッパーとしての矜持をちゃんと打ち出していきたいですね。ほんとは2018年にそういうことをやれればというのもあったんですけど、大きなタイアップもあって先送りになってたので。来年はそれです。その先にはきっとワールドヒットがあると思うんですよ。
--おお。
SKY-HI 88risingにせよ、韓国にせよ、タイにせよ、アジアから出てくるいろんなものを見ていたら……欲しくなっちゃったんですよね(笑)。何もできなかったら恥ずかしいのでこういうことを言うのも勇気が必要ではあるんですが、さっきも話した通り日本語でも聴いてもらえるという実感もあるし、いろんな状況から見ても決して非現実的な話じゃないんじゃないかなと。日本のシーンには夢を持てなくなっちゃったけど、もっと大きい夢を見てしまったわけで、今はそれを考えて毎日ワクワクしてますよ。
--大きな夢を見ながら生きていくことに、大きな幸せを感じると。
SKY-HI 険しい山を登ったけどその先にあったのは樹海だった、みたいな話はやっぱりしんどいですよね。やり切った後にいい景色が見える社会であってほしいし、若い子にも「そういう未来もある」っていうのをちゃんと示せたらいいなと思ってます。
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例によって言葉が強い方だな、という感想でした。以前MUSICAのレビューで「スターというよりヒーロー」という旨書いたんですが、本当に社会を救ってくれそうな迫力を感じます。
『JAPRISON』はそういったメンタル的な部分のみならず、サウンドとしてもグローバルスタンダードの中に地域的オリジナリティも感じさせるとても面白い作品になっているので、未聴の方はぜひ。
今回はそんな感じで。ぼちぼち年間ベストやります。