根深い

社会もまた、人間の営みによって構築される(ヤノ・オン・ウェブ)

http://blog.livedoor.jp/toshihirock_n_roll/archives/51897248.html

「歌は世につれ」なのか、「世は歌につれ」なのか。

ものすごーくつまらない結論としてはどっちもありますよね、バランスが大事ですよね、みたいなことになるけど、このつまらない結論にも「どちらか100%ということはあり得ない」という意味合いがある。

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アーティスト/クリエイターとは、

山奥で霞を食べて暮らしていて、

世間のあらゆる情報から隔絶されていて、

神様から降りてくる一瞬のインスピレーションをただただ待っていて、

そんな啓示を悶え苦しみながら形にする。

そうやって生まれたものだけが、世の中に「価値のあるインパクト」を与えることができる。

こういうイメージを持つことは個人の自由だけど、

それ以外認めないという立場を(程度の差はあれ)ベースにして発せられる意見はなんだかなあと。

世の中で起こっていることを咀嚼して、

受け手の状況や気持ちを斟酌して、

そういうものを刺激物にして生まれる作品が世界を変えることだってあるんじゃなかろうか。

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それと関連して、マーケティングという言葉も、

流行ってるものを調べる

それを真似する

その結果売れるぜ!

みたいなものとして使われてることがある気がしてこれもまたなんだかなあと。

「マーケティング=市場創造」ってそんな簡単な話じゃないし、

今まで世の中に存在していなかった素晴らしいものを「存在するもの」にする、

つまりその素晴らしさを理解できる人を見つけて届ける+その素晴らしさを理解できる人を育てる、

そういうプロセスに労力をかけることって超重要。で、作り手自身がそこまで責任持ってやるなんてかっこいい。

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この辺の話は「ものづくり信仰」「職人気質」「金儲けは汚い」みたいな日本の社会のあり方に関する話につながるかもなーとか思った。

「売れるための工夫」というものは、なぜこんなにも特定の人たちの心をささくれ立たせてしまうのか。この手のテーマでまとまってる本とかないですかね。

もし面白いと思っていただけたらよろしくお願いします。アウトプットの質向上のための書籍購入などに充てます。