阪急・東宝創業者の電車経営/長坂祐輔
阪急・東宝グループ創業者、小林一三(いちぞう)氏は「事業の夢に生きた人」といわれましたが、どんなアイデアにもちゃんとソロバンと合理主義を貫きました。
小林氏はこう言いました。「会社をよくするにはどうしたら良いか、沿線開発はどうすれば良いかとベストを尽くし計画を立て実行した。その努力から温泉(宝塚新温泉)が生まれ、住宅経営が生まれ、宝塚少女歌劇(宝塚歌劇団)が出来、阪急デパート(阪急百貨店)が出来上がった…世間では僕の事業が当たるのを特別の事業哲学でもあるかのように聞かれるが