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やっぱり青い銀行#1

こんにちは。
(株)REGATEの金城です。


私のnoteを毎回読んでいただいている精神衛生上"アレ"な皆さんにはご承知の通り、私は青い銀行が嫌いです。

過去に何度も青い銀行が絡んでくる案件を取り扱った事がありますが、
今のところ100%の確率でクソな対応をされてきました。


担当者から折り返しの連絡がないのはザラ。
芯積みのブロック塀の事を越境物だから融資できないと言い出したり。。。
融資実行の当日にいきなり追加書類を出せと言われたり。。。
窓口担当が私に迷惑をかけまくった事を支店長が直々に謝りに来たと思ったら投資信託を勧める営業をかけてきたり・・・・。

思い起こせばたくさんの素敵な出来事が私の心をギュッと締め付けます。

採用の時や新人教育の際にしっかりとしたクソ教育を施しているであろうという、手に汗滲む企業努力が見て取れるくらいに全員が全員クソなんです。

そんなこんなで「青い銀行は使わない。」が私のポリシーでもありますし、入れ墨にして彫りたいくらいの強い気持ちを持ってます。
また、青い銀行を使いたいというお客様にはできる限りの手段を講じて別銀行を使わせるようにしていますし、お客様のおでこにも「青い銀行はクソ」と彫るくらいの気構えを見せています。


もちろん同業他社さんに対しても啓蒙活動を行っており、その活動のおかげか私の知り合いで青い銀行にいい印象を持っている人は皆無となりました。

ですが、、、
やっぱりいるんです。
青い銀行を使っちゃう人が。

さて、前置きが長くなりましたが、本日はなぜ青い銀行はクソなのか?

そしてなぜ青い銀行はクソなのか?

はたまたなぜ青い銀行はクソなのか?

もしかしたら青い銀行は特別にクソなのか?

そういう考察の視点を持ってお読みいただければと思います。

ではど~ぞ~。




今回の物件を購入いただくのはとある会社の会長、鳥飼さん。

創業して40年の会社の社長の座を息子に譲って悠々自適の生活を送る初老のおじいちゃん。
だけど流石40年も続く会社を引っ張ってきただけあって判断が早い。

鳥飼さんは事業をしていた時にいくつも不動産の売買をしていたということもあり、物件の問い合わせから案内〜購入の決断まで即断即決でスピード感のある取引となった。


判断力も衰えていないしとてもパワフルなおじいちゃんって感じだし、話も早いしバイタリティもあるとても魅力的な人だ。
面倒見もいいし人柄も良好。
会社の幹部や部下からも好かれているというのが日々のやり取りで感じ取れる。
こんな人だから40年も会社を成長させ続けてきたんだろうな~という感じだ。

資産もあるしキャッシュもある。
与信もばっちりだから万が一にも決済が飛ぶというような心配もない。

私もそんな鳥飼さんにすっかり魅了されてファンになりかけていた。
人を好きになるのに与信がばっちりだからというのが大きな理由では無い。

いや、嘘だ。
与信がばっちりだから鳥飼さんを好きになったというのが本音だ。



契約もスムーズに終わり後は銀行を決めるだけというタイミングで鳥飼さんが切り出す。


「金城さん。今回は青い銀行を使おうと思ってね」


え・・・・。



まじかよ。


ファンになってしまいそうなくらい好印象だった鳥飼さんを一気に嫌いになってしまいそうな発言だ。


「いやね、最近ゴルフに行ったときに青い銀行の本部長とその部下の支店長が同席していてさ、今回の不動産の購入の話をしたら是非青い銀行でって言われちゃってね。
一応青い銀行の本部長とは仲が良くて過去にも色々助けてもらったこともあるし、現役でやっている息子の顔もあるから銀行との付き合いはなるべく広く丁寧にって心がけているんだよ。条件も他行よりいい金利で出すっていうから断る理由が無かったんだよね。」

ぐぬぬ。。。
そこまで言われたら別の銀行を打診するのも気が引ける・・・。

しかも鳥飼さんの性格からするとその場で本部長や支店長と融資の約束を交わしちゃっているだろうから今さら断るなんて事は出来なさそうだ。

しゃあないか。
まあ、鳥飼さんの与信力だとおかしな話になる事もないだろう。
今回の契約は融資特約も無しでいいっていうくらいだしな。。。




結局、そのまま青い銀行で進める事となったが、融資申し込みや諸々の調整などは不動産取引に慣れている鳥飼さんのおかげで特にこちらでやる事もなく、あっという間に決済予定日まで残り二週間。

そろそろ銀行の承認も下りるころだな~と思っていた矢先に見知らぬ携帯から着信。

誰だろ?


ヴーーーー・ヴーーーー・・・


「はい、金城です」
「あ~金城社長様のお電話でよろしいでしょうか~?」

社長様?なんだこいつ?何で俺の携帯知ってんだ?
営業電話か?ガチャ切りしてやろうか。


「始めまして~私青い銀行の支店長をやっている大田と言います~」


あ、青い銀行の。
そろそろ融資の承認の確認で電話をしようと思ってたからちょうどよかった。グッドタイミング。
あとガチャ切りしないでよかったw

「この度は鳥飼会長とのご縁もあって~うんたらかんたらペチャクチャペチャクチャ▼○○□××・・・」


なんだこいつ。ずっと要らん事喋り続けやがって。。。
やっぱりガチャ切りしようか。

そんなこっちの感情の揺れに気が付かずに高めのテンションで早口で喋る支店長。
なんか馴れ馴れしい喋り方が気に食わない。

「・・・という事でですね~鳥飼会長の不動産の融資の件のご報告も併せて御社に一度ご挨拶に伺ってもよろしいですか~?」


え・・・いやだよ。なんかお前に会いたくないし。まだ会ってもないけどもう既にお前のこと嫌いだし。

でも鳥飼さんの件か、、、向こうからわざわざ出向いてくれるとなると逆に断る理由もない。
青い銀行と仲良くする気もないが適当にやり過ごすか。

「明日の15時なら空いていますけど」
「明日の15時。ふんふん。あ~ごめんなさい15時は若干予定があってですね~、明後日の13時とかいかがですか~?」

若干の予定?何だそれ。

「明後日の13時。。。すみません。そこは先約が入ってますね」
「あちゃ~残念~。では週明け月曜日の午後はいかがでしょうか~?」

チ。。。おい。まて。
なんでお前が勝手にウチに来たいって言ってんのにこっちがお前のスケジュールに合わせるんだよ・・・。
月曜13時か・・・空いてるじゃねえかよ畜生。

「では月曜の13時に」
「はい~ありがとうございます~ではよろしくお願いいたします~」


プッ・ツーーー・ツーーー・ツーーー・・・・


イラ・・・。

いきなり電話してきて長電話して無理やりアポ突っ込んですぐに電話切るとか・・・・

ま、青い銀行だし仕方ないか。。。
こんな奴にイライラしても時間が勿体ない。






週明け月曜。
週末に溜まった書類作業を終わらせて13時のアポに備えるために午前中から詰め詰めのスケジュールで仕事を終わらせる。

ふと時計を見ると13時まであと5分。どうにかタスクは終わらせた。
外を見てもまだ支店長の大田が来ている気配はない。

営業で外回りするならアポの5分前には先方のとこに居るのが常識だろ?
あとできる営業だったら前日か午前中とかに当日のアポの時間の再確認の電話とかメールをするぜ?

「本日13時のお約束ですがお時間の変更等はございませんでしょうか?」ってな。

ま、青い銀行なんてそんなレベルで仕事しているとは思えんしこんなもんだよな。。。


時間は進み時計の針は13時。

大田の姿はない。

こっちは忙しい月曜の仕事を午前中で終わらせて待っているのに・・・イライラが募る。


13時5分。

ヴーーーー・ヴーーーー・・・

大田からの着信。

「あ~~~!金城社長!すっみませ~ん~!さっき高速を降りそびれちゃいましてね~www次のインターで折り返してくるので30分ほど遅れます~!あ、警察いるので切りますね~~!」

プッ・ツーーー・ツーーー・ツーーー・・・・


イライライライラ・・・・


ただでさえ人に待たされるのは嫌いなのに。
ヘラヘラしながら遅刻の言い訳を垂れる青い銀行の支店長に待たされていると思うと更にイライラが募る。

ん?待てよ?高速降りてからウチの会社まで10分くらいだぜ?
てことは高速降りそびれた時点で電話するとしたら10分前には電話しないとおかしいよな?
今13時5分だぜ?


今の話し方だとついさっき降りそびれてしまったって感じだったよな?
てことはそもそもアポの時間に間に合わないペースで動いてたんだろ?
もし今降りそびれていなかったとしてもどのみち間に合わんよな?
高速降りようが降りまいが遅れる事は決まっていたって事だろ?
それをさも高速を降りそびれてしまったから遅れるって・・・。


考えれば考えるほどにイライラが増幅する。

畜生。
青い銀行はこれだから・・・。


鳥飼さんの件が無ければもう来ないでいいって怒鳴り散らしているところだよ。
あと大田。お前俺の後輩とか部下じゃなくてよかったな。

もしお前が俺の下についているヤツだったら両足の爪を剥がして両手のの・・・(略)




30分後

「あ~~!いや~~~遅れてしまって申し訳ないです~!!」

ハイテンションで謝りながら事務所内に入ってくる大田。
冷たい目で見つめながら詰めたい気持ちを抑える俺。

「いやいや~まいりましたね~wまさか高速の出口を間違うとは~wwwにしてもここはいい立地ですね~!あ!靴はここでよろしいですか?お!うわ~とても綺麗な社内!あ!金城社長HPで見るよりもお若いですね~!お!さすがは金城社長!○○×△××△□ペラペラぺら・・・」


おべんちゃらトークをかましながら遅れた事をない事にする大田。

わかりやすく言えばアンタッチャブルのザキヤマ見たいなテンションとトークの薄っぺらさ。

みなさんは会いたくもない青い銀行のヤツが勝手にアポを仕切って勝手に遅れてきてザキヤマのノリとテンションでヘラヘラと謝ってペラッペラのトークをかまされたことはありますか?

私はあります。今、私には殺意しかありません。


イライラを押し殺して名刺交換をして本題を促す

「お越しいただいたのは来週末の鳥飼さんの件ですよね?」
「あ~そうですそうです!鳥飼会長の件は私の責任で承認を下ろしますので大丈夫です~。あと会長には別件で2000万ほどプロパーで借りてもらうっていう話でしてね~」

「ん?プロパーで2000万?」

「あ~そうそうそう!そうなんです~!すぐに使わなくてもいいのでって無理言ってご協力いただいたんですよ~!最初は会長は要らないって仰ってたんですけどね〜w本部長とのお付き合いもあるからって承諾いただいたんです〜」

いや、お前のとこの数字とか本部長とか知らんし。

「でもそのプロパー融資と今回のウチの物件の融資は別口ですよね?ウチに話す内容ですか?」

「あ~そうでしたそうでした!あ~じゃ金城社長にプロパーのこと話す必要もなかったですね~wwこれは失敬失敬wこの件は鳥飼会長には内緒でお願いしますね~w金城社長の案件は私が責任を持って下ろしますから〜。くれぐれもナ・イ・ショ・でwお口にチャックですね~」


笑いながら口の前で両手の人差し指をクロスさせる大田。
お前ずっとヘラヘラ笑っているけどこっちは全然愉快じゃないからな。

ん?私の責任でおろします?

「え?ていうかまだうちの案件は承認下りていないんですか?決済来週ですよ?」
「あ~そうそうそう!でもそこは大丈夫です!会長は与信ばっちりですから!それよりも金城社長のとこでも何か設備投資とか運転資金とか要りようじゃないですか~?あ、個人的にも投資とかNISAとかやってなければ是非ウチでやりませんか~?他にも儲かる投資商品揃えてますよ~♪金城社長のとこはまだうちとの取引が無いみたいなのでこれをきっかけにお付き合いいただければと思いまして〜」


こいつ。。。ウチの案件はまだ承認も下りてないんか。


んで投資商品の営業をしに来たのかよ。
ていうかそのために俺の時間を奪ってんの?まじなんなの?

ていうかうちとは取引が”まだ”ないみたいじゃなくて、お前みたいな奴らばかりだから青い銀行とは取引しないんだよばかもう帰れ。


「私の提案で是非御社の資産を〜ペラペラペラペラペラペラ#%$€+££€$?<<・・・・」

大田の一人喋りはまだまだ続く・・・。

今回も長くなったので続きは次回。

では~

次回:やっぱり青い銀行#2

沖縄の不動産という独特な世界に迷い込んでいます!明るい外の世界の事は忘れました!これからも深海をはいずります!