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リゾート物件を売りたい人#2

前回からの続きです。
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リゾート物件を売りたい人#1



◆奥様登場


副校長の奥さんからのいきなりの電話。
少し虚を突かれたがまぁ想定内かw


「あ。初めまして!平泉さんの奥様ですか?いかがなさいました?」
「はい、金城さん。以前に主人がお世話になりました。主人が“大変失礼な態度を取った”という事もうかがっておりますのでこんな事言えた立場じゃないと思うんですが。。。
査定書などを拝見させていただいて私は金城さんにお任せしたいと考えていました。ご存知だと思いますが今は別の業者さんに任せています。これを今から金城さんのところで扱う事って可能ですか?」

あ、そうか。追い出されたけどあの時査定書は全部置いていったもんな。
夢見るリゾート物件を夢から醒めさせるための根拠や資料もたくさん添付したしwww
あれを読んで連絡してきたのか。
なかなか理解力のある奥様かもしれない。


しかも失礼な態度を取ったことを知っているってことは副校長は『不動産屋を言い負かしてやった』とか言って奥さんに話したんだろうなwww
んで奥さんもこの副校長に辟易しているというとこか。
(まだ決めつける)


「はい、ウチで取り扱う事も可能ですがご主人様が価格に納得されていないのと、一回売り出してしまってからハイペースで減額しているというのがマイナスになると思います。ネットで探している人たちは欲張った価格で出していた事を見ていてどんどん下がっているのもチェックしますから・・・失礼ですが下げるスピードも下手くそなのでまだまだ下がるという印象を持っている人が大勢いると思います。」
「やっぱりそうですよね。私も手作りの家具とかで付加価値なんて付かないって何度も言ったし、定年退職金のほとんどをこの物件につぎ込んでいるし、どんどんお金だけかけて貯蓄も無くなっているんです、、、私としてはもう早く手放してきれいさっぱりすっきりしたいんです。。。」

だいぶ副校長に不満が溜まっているっぽい。離婚準備しているんだろうな。
(決めつけ)

「奥様の言い分は重々理解できます。でもご主人様は納得しますかね?」
「ええ、私が言って聞かせます。どうか金城さんのところで売り出しをお願いしたいと考えています。お願いできますでしょうか?」

ここまで言われたらやってあげたい。
でも副校長。あれだけ啖呵を切って私を追いはらったのに今さらこっちにお願いなんてできるのか?

「でもご主人様の名義となっているのでご本人の意向が無いとご協力はできませんよ?」
「はい。わかっております。主人にはしっかりと理解してもらって話をしてみます。どうかご検討をお願いします」


奥さんの平身低頭な態度、これは力になってあげたい。
だが副校長が今さらこっちに頭を下げるかな?www



数時間後再度奥様からの着信。

「金城さん。主人には話して納得してもらいました。
週末に私が沖縄に行きますから、主人と一緒に伺ってもよろしいでしょうか。主人からもしっかりと話をさせますので・・・あ、急にこんなお願いで申し訳ございません。金城さんのスケジュールも聞かずに・・・」

ここまで丁寧に来られたら断る理由がない。
よし、過去の事は水に流してしっかりと仲介しようじゃないの♪

「では週末にお伺いさせていただきます。宜しくお願いいたします。」


う~ん。置いてきた査定書がこんなに後になって効いてきた。
やっぱり査定書とかはしっかりと丁寧に作れば響くんだな。
わかる人にはわかってもらえる♪

よし、週末までにどうやって売り直しをかけるかシミュレーションだ。

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沖縄の不動産という独特な世界に迷い込んでいます!明るい外の世界の事は忘れました!これからも深海をはいずります!