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う○物語#1


こんにちは。
株式会社REGATEの金城です。

本日お送りするお話は
「なんじゃそりゃ!!!??」
というお話です。


CRう○物語を彷彿させる感じでとってもハードルが高いスリリングなお話に仕上がっています。
案件の内容がごちゃごちゃしてるので不動産経験者じゃない人にはわかりにくいかも知れません。

あと、パチンコ&スロットはみなさんほどほどに楽しんでください。


ではど〜ぞ〜


◆ご紹介


スマホの着信。
画面には「大野さん」


大野さんは先日とてもお世話になっている人からご紹介をいただいた方だ。
いい予感しかしない♪


「はい!金城です!大野さんどうしました?」
「あの~金城さん。少し不動産の事で相談したいんですけど・・・」

ほらね♪いい話だ♪
着席していきなり来た
信頼度100%のスーパーリーチ!


注※パチンコパチスロはギャンブルではなく適度に楽しむ遊びです


「父名義の土地があるんですけどコレの売却を手伝ってほしいです。1000万円くらいで売れたらいいなと思ってて・・・」


よっしゃ来た!
やりますやります!すぐに売ります!

場所も悪くないし1000万なら余裕で売れる!
ボーナスゲット♪


注※パチンコパチスロはギャンブルではなく適度に楽しむ遊びです




「でもこの土地に築60年くらいの古い建物があって住んでいる人がいるんです」


おっと・・・。

謄本を取って調べてみると建物は未登記。
入居者を立ち退きさせるか入居者に買わせるか?

まあいけるっしょ。
信頼度は80%くらいかな。



注※パチンコパチスロはギャンブルではなく適度に楽しむ遊びです


「この入居者は父の遠い親戚にあたる高齢者らしいです。家賃は受け取っていないとのこと」


遠い親戚の使用貸借。。。
相手が高齢者だと退去先を探すにも受け入れ先が見つからないせいで立ち退きが難しくなる。

あと、素直に立ち退きに応じてくれたらいいんだけど・・・

だがうん。まだいける。
信頼度75%ってとこか?

※本文中の信頼度は売却成立の確率を表します


注※パチンコパチスロはギャンブルではなく適度に楽しむ遊びです


「あと、、、この親戚は意思疎通ができないと聞いています」


???
それはどういう事?
寝たきり老人?
それとも厄介な老人??

だが、うん。いける。。。か?
信頼度・・・60%?



「あと建物は父の腹違いの兄弟と共有になっていて・・・」


ふんふん。
土地は単独名義。
未登記建物は共有。

ん?未登記なのに共有?
土地は単独相続できているのに?


※後に土地の相続登記をした司法書士に確認したが、お父さんのご両親は戦後のゴタゴタで種違いや腹違いで連れ子がいたり、養子をとったりして離婚再婚の末にこうなったらしく建物は法的にも共有の状態らしい。。。土地のみの登記を依頼されて建物の登記は依頼されなかったから未登記で放置したとのこと。

う〜ん。いけ。。。ないかな。
難易度がどんどん上がる。。。

信頼度50%・・・もないか。
いや、50%あれば魚群やん。パチンコなら高確率じゃん!
いけるっしょ!

注※パチンコパチスロはギャンブルではなく適度に楽しむ遊びです


「あと、父はこの兄弟と仲が良くないので兄弟には内緒でやってほしいらしいです」


ほほ~ん。
未登記建物の共有者と仲が悪い。
話し合いもしたくない。

うん。それだと無理かな。

ちくしょう、やっぱいけないかも。。。

信頼度30%・・・

注※パチンコパチスロはギャンブルではなく適度に楽しむ遊びです


「あと、この兄弟は土地も自分たちの所有だと主張しているそうです」


はは~ん。
了解了解♪


無理www

ハードル高ッ!!w

信頼度10%・・・いや5%か・・・
もはやノーマルリーチ程度・・・


注※パチンコパチスロはギャンブルではなく適度に楽しむ遊びです




「父は他所の不動産屋さんには何度も断られたらしくて、金城さんならどうにかできると思いまして・・・」


大野さん。
その言葉は嬉しいんだけど・・・成約までの信頼度がもう5%しかないのよ・・・

でもここで断るのもな〜・・・


「ありがとうございます。まず、売却する上でいくつも乗り越えないといけない問題があるので、それらをまとめてからアドバイスさせていただいてもいいですか?」
「はい、よろしくお願いいたします。あの〜専任媒介契約とかってやらなくていいんですか?」
「あ、今のところ大丈夫です!信頼度が低すぎ・・・媒介契約は実際に売却の段取りが整った時にお願いします!」




とまあ元気に引き受けたものの、一筋縄ではいかないな。
専任は常に喉から手が出るくらい欲しいけど、今回のやつは媒介取ったとしても成約の道のりが見えないwww


調査をしたら権利関係以外は特に問題がない土地ということが判明。




・・・さて、何から手を付けていこうか。。。



◆思案・・・


まず絶対にやる事は入居者を追い出す事だろ?
立ち退き費用は用意できるのか?
生活保護だとしたらまだマシか?
土地代もそんなに高く無いから、立退費用を吹っかけられたら無理よな?
意思疎通ができないというのもようわからんし。。。

いやいや、そもそも兄弟と話が出来ないといかんよな。
立ち退き費用を払っても解体ができなければ売却出来ないし。。。
追い出し成功したら知らんふりして勝手に解体しちゃうか?w

いや、途中で兄弟にバレて結局建物の解体ができなかったり、どこからか横やりが入るとそこでストップだしな。。。誰が解体費用を負担するかって話にもなるし・・・勝手に解体して不動産侵奪罪とか変な事言われてもな~・・・

あ、兄弟たちは土地の所有権も主張しているんだっけか?

う~ん・・・
考えれば考えるほど深みにはまる臭いがプンプンするw


やっぱり兄弟と話し合ってみんなで売ったお金を折半するのがベターかな?

大野さんに電話して相談すっか。


「あ。大野さん?例のお父さんの土地の件ですけど、兄弟さんと連絡を取って、一緒に売却してお金を分けるとかが一番いいんじゃ・・・」
「すみません。父が兄弟には一銭もあげたく無いと言っているんです」


・・・はいダメーw

注※パチンコパチスロはギャンブルではなく適度に楽しむ遊びです




それじゃ信頼度0%よ?台を叩きまくって壊すレベルよ?出禁だよ?

ふぅ。。。
しゃあない。ズバッと言うか。


「・・・大野さん。それじゃまとまりませんよ?共有者と仲が悪ければ悪いほど利益を独り占めしようとすると話は一歩も進まないです。
いくらかご兄弟に分配するつもりでやらないと。。。まあ、それかお父さんのご兄弟とかが亡くなって相続人が居ないとかならしばらく放置して建物も単独相続になるのを待つのもアリかも知れませんが」
「はい、それも前に不動産屋さんに言われましたが、父の兄弟は子沢山らしく、相続が起きたらもう権利が枝分かれしすぎて厳しいだろうって。。。あと、父が一番年長で兄弟は10歳以上歳が若いらしいので相続も父の方が早いかと・・・すみません。」


お。。。おぅ。
これは厳しい。。。

先に相続が起きる確率は大野さんの方が高いのか。。。
さて、これどうしよう?負のスパイラルの確変やん。。。

こんなクソ台もう捨てたいがwww



もうかなりやる気が無いんだけど・・・

でも大野さんはあの人からの紹介だしな〜
すぐに断るのもなんだかな〜


「とにかく未登記とはいえ共有の所有者である兄弟さんと連絡を取らずに勝手に進めるのはできません。こちらから連絡を取って協力を仰ぐのは了承してくれますか?あと、さっきも言いましたがいくらかの分配金は必須になると考えてください。最悪の場合は三等分になると考えてください」
「三等分・・・売れないくらいなら仕方ないと思うので、私から父に言っておきます。よろしくお願いします」


うん。これを了承しないと何にも進まないから当然だ。
めっちゃ低いハードル突破w

残された問題はエベレストくらい高いけど。。。


信頼度1%くらいにはなったかな?



◆0.01%



さてと。。。まずはご兄弟と連絡を取りたいが連絡をする手段がない。
入居者が遠い親戚らしいからそこから紐解いて行くしか無いか。。。

直訪して話をしたら意外にスムーズに進むかも知れんし。
少しは期待して行ってみるか。


台と釘を・・・現地に行くと今にも潰れそうなボロボロの小屋が・・・
台風とかで小屋が吹き飛んでくれたら単独所有の土地だけが残るから一件落着なんだけどな〜。
前代未聞の大型台風来ないかな〜・・・
ボロ小屋と入居者を全部吹き飛ばして権利関係を綺麗にしてくれないかな〜

そしたら一気にサムの100%リーチなんだけどな~・・・



おっと妄想に意識を飛ばすのはまだ早い。


現実を見よう。
敷地内を覗くと留守っぽい・・・

ご近所さんにヒアリングをしたら90歳くらいのおばあちゃんが住んでいて、日中はほぼどこかに行っているらしい。
夕方くらいにはいつも帰ってくるという情報を聞いたので仕切り直しで一旦退散。


*******

夕方になり現地を再訪したら室内から明かりが漏れている。
電気メーターもクルクル回っている。

よし、帰宅しているな。

インターホンという近未来の便利な設備は無い。


仕方ない。
大声で呼び出そう。

「すみませ〜ん!」


しーーーん・・・


あれ?聞こえない?

「スミマセーーん!!!」


ガサゴソ・・・

お、なんか音が聞こえた。


「スミマセーーーーん!!!!」



ガチャ。。。


中から現れたのは中年のおっさん。

醜悪な顔をして長年の性格の悪さが深く刻まれた皺。
パッと見ても周りから好かれていないんだろうなという印象だ。
サムの笑顔を見習え。サムはみんなから好かれてるぞ。なんせ100%の信頼度だからな。


あれ?
でもどう見ても90歳には見えない。
ご近所さんは90くらいのおばあちゃんって言ってたのに、このおっさんは60前後くらいだよな・・・

おっさんみたいなおばさん?
おばさんみたいなおっさん?


「なに?」
「すみません。この土地の売却を依頼を受けまして。。。」

「で?」
「あ、こちらの建物のご入居者さんですか?」

「あんたに関係ある?名刺は?」
「あ、申し遅れました。株式会社REGATEの金城です。」

てかお前こそ誰だよ!www

名刺を差し出す。

「後で連絡する」

バタン!


え???
ちゃんと要件を伝えていないんだが・・・

でもなんかこれ以上話をする気はなさそうだしな・・・

なんか変な人だな。
90のおばあちゃんの息子とかか?

う〜ん。よくわからんがとりあえず今日は撤退だな。


信頼度はもう0.01%くらいかなwww


◆クソ台・・・


後日。
見知らぬ番号からの着信。

「はい!株式会社REGATEの金城です!」
「あの土地は買い手は決まってるの?」

???

「あの〜申し訳ありません。どちらの土地のことでしょうか?」
「は?お前は自分から話しときながらわからんのか?」

???え?わからんしw
俺から話しときながら?てかお前誰だよwww
あの土地って言われてすぐにピンとくるわけないやん。

あといきなりお前呼ばわりは失礼にも程があるぞw


「申し訳ありません。弊社ではいくつも案件を抱えておりまして、あの土地とだけ言われましても特定できないので・・・」
「チ・・・お前が俺に名刺渡したんだろ?〇〇町の土地のことよ!」

あ!お前あの60くらいのおっさんか?あの0.01%のクソ台か?



「〇〇町の?あ!あの時名刺を渡した方ですか?」
「だからそう言ってるだろ!買い手はいるのか?って聞いてんの!」

「いや、まだ買い手が居るとかの段階じゃないので・・・」
「じゃあ俺が見つければいいのか?」


???
うん?

買い手をいおっさんが見つける?
いやいや、そもそもお前何の権限があるの?クソ台のくせに?


「え・・・と。その土地を売るためにやることが多すぎるので、買い手さんを見つけるというよりは・・・」
「は?お前は不動産屋なのに何言ってるか?売りたいんだろ?」

おい、クソ台。
確かに売りたいけどさ。。。


盛り上がってきましたが長くなったので続きは次回。

※不動産とパチンコは一切関連がありません
不動産は適度に楽しみましょう


では〜

次回:う○物語#2

沖縄の不動産という独特な世界に迷い込んでいます!明るい外の世界の事は忘れました!これからも深海をはいずります!