コルチゾールについて

慢性的なストレスがグルココルチコイド受容体耐性(GCR)を引き起こし、その結果として炎症反応の抑制に失敗するというモデル。


グルココルチコイド受容体耐性(GCR)とは
細胞内のグルココルチコイド受容体(GR)が効果的に機能しなくなる現象。

グルココルチコイド(主にコルチゾール)はストレスがあったときに分泌され、グルココルチコイド受容体(GR)と結合する。

ストレスが慢性化すると、グルココルチコイドの存在が持続するため、GRが効果的に反応しなくなる。


炎症反応の抑制に失敗する

具体的にどういうリスクが高まるのか

  1. 慢性炎症: 免疫系が過剰に活性化され、組織や臓器に慢性的な炎症が生じる可能性があります。この炎症は、関節炎、炎症性腸疾患、皮膚炎などの炎症性疾患の原因となります。

  2. 自己免疫疾患: 免疫系が正常な組織を攻撃する自己免疫疾患のリスクが増加します。例えば、関節リウマチ、エリテマトーデス、クローン病などの自己免疫疾患が考えられます。

  3. 組織の損傷: 持続的な炎症が組織や臓器に損傷を与える可能性があります。これにより、心臓や血管に炎症性の変化が生じ、動脈硬化や心臓病のリスクが増加することがあります。

  4. 代謝疾患のリスク: 糖尿病や肥満などの代謝疾患のリスクが増加します。炎症反応が持続すると、インスリン抵抗性が増加し、血糖値のコントロールが難しくなる可能性があります。

  5. 神経変性疾患: 慢性炎症は神経細胞にも影響を与え、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患のリスクが増加する可能性があります。
















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