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ゆっくりと何度も繰り返して観よう

「丘の上の本屋さん」を繰り返して見続けようと思う。
検索してみたらユニセフとの制作映画だった。
私のツボにすとんとはまる映画であるのにユニセフと知ったとたんにあざとく見えてしまった。
でも落ち着いて考えてみたら私はこの作品が好きなのだ。
あざとさなんかポイッとして楽しもう。
楽しめるものがあれこれとこの映画のなかに散乱してる。
思い出す遠い昔。
あの頃の私は高校生だった。
学校の課外授業でマナー教室に行った。
たぶん、東條会館だったと思う。
最初はイタリアの男性が食べている短い映画だ。
前菜に山盛りパスタが出て来る。
イタリアの大食い大会のフィルムだったのではなかっのではないかと今は考えている。
マナー教室で覚えているのはフルーツはバナナだったこと。
ナイフとフォークで食べるのはバカバカしかった。
魚はニジマスのムニエル。
これはできた。
父が釣ってきた魚を捌けたから。
最後のエスプレッソは満腹なせいかやけに美味しかった。消化薬のようなコーヒーだった。
とわいえ私は紅茶党。
ダージリンにミルクが好きだった。 
でも8年前から珈琲になった。 朝の珈琲はさあこれからまた1日母の介護が始まるぞと気持ちを奮い立たせる飲み物だったのだ。
紅茶より珈琲を飲むほうが力が得られるような。
紅茶党に戻ることなく毎朝、コーヒーを飲んでいる。
映画の中の古本屋のおじいさんはエスプレッソを飲んでいた。
デミタスカップのブラックだからエスプレッソだと思う。
テーブルに丁寧に紙袋を置くお嬢さんも見つけた。
大切なものを買ったのだろうか?
丁寧な仕草は美しい。
重箱の隅をつつく様にして何回か見てみる。
石造りの街の美しさ。
石の壁に作られた本棚の本。
イソップ童話も好きだった。
白い牙も。
星の王子さまはわからなかった。
わからないと言えるようになったことがこの本からのプレゼントかもしれない。
星の王子様を理解できないと10代の頃には言えなかった。恥ずかしくて。
今は言える10代からなど遠く過ぎた。
このみじゃなかったんだよとがはがはと笑い飛ばせは良いだけのこと。
本屋さんのはなしはいいな。
おじいさんの服装も好き。
見続けて楽しもう。
そんな映画鑑賞だってあってもいいはずだから


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