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番外2 あなたならどこでドル円を売りましたか?

3/8週 2024年は能登半島地震によるマイナス金利の早期解除期待後退による円売りから始まりました。米国利下げ期待の後退と相まって2月には150円を奪還しました。その後150円で停滞を続け、3月になると好調な春闘賃上げ率、日銀からの積極的な事前リークによるマイナス金利解除の思惑からドル安円高に転換しました。始値150.10円、安値146.47円。米国金利の低下も相まってこの時点で個人投資家にはドル円150円になっても滞空時間は長くないという認識が浸透しました。2023年も150円の滞空時間は4週、2024年も4週めにして150円を下抜ける形になりました。週足のMACDも下落方向、多くの個人投資家の目線が145円に目を向けていました。この時点で多くの個人投資家は物理的距離も心理的にも145円は150円よりも遠いとは思っていませんでした。米国債10年金利は2023年の高値より遥か下で推移していたからです。その一方で円買い材料のマイナス金利解除がなされた場合に円買い材料がなくなるという危惧もX(旧Twitter)上ではなされていました。


3/15週 週始め3/11は始値147.06円から安値146.47円を付けると下髭になりました。マイナス金利が完全に織り込まれ円売が再開されました。3/12-3/15は一方的に円売となりました。只、150円までは戻せず高値149.17円から少し下の終値149.02円高で終わり、150円の壁を意識する形で日銀政策会合の週を迎える事になります。この週で145円を見ていた個人投資家が多い中でドル円の水準の物理的な距離は150円の方に接近しました

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