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「第24回NHKマイルカップ」~データ競馬~

 「NHKマイルC」は通常、「距離短縮」組が好成績と評されるが、それは、「NZT」が東京芝14から中山芝16に移ったことの影響も受けているからである。経路的にも芝14戦からの参戦で覇者となったキャリアは1998年「第3回」の(外)エルコンドルパサーまで遡るし2着現物でも2014年「橘S」からのタガノブルグが最後である。しかし、同馬はフルゲート戦の単勝17番人気馬での2着であった。
 創設24年目で、過去データの蓄積も十分な当該G1競走は、昨年、隔年の単勝1番人気の1着馬となる予定であったタワーオブロンドン(ルメール)を拒絶しケイアイノーテックを1着起用した。
 同馬は2着(優)所持した等距離臨戦馬であった。現在、このG1競走は昨年の変更を受け入れて、トライアルが総じて本線等距離という他の例を見ない構成となっている。これによって起用性が確定的に変化したとは言わないが、何らかの影響を受けたとも見れる。

 その根拠が*1着同枠馬の前走が「(取消)桜花賞」であったことにあるとも言わないが否定もしない。この年の覇者の計時が前走で最も早い末脚3Fを使ったものでない94.2秒であったが、本番を92.8秒で走り抜け、末脚3F33.7秒を繰り出して追い込んだ事は発表が真実であれば事実として認識出来る。まあ、通常は中山マイルより東京マイルの方が見た目の計時は早いことが多いのも軽い芝と呼ばれる所以でもある。何ら不思議では無い。
 昨年の◎が9番人気3着馬レッドヴェイロンに打たれていた明確な理由は失念したが、想定は荒れるとした事は相違ない。ちなみに、これより前にいた先着馬が距離短縮のギベオンであった。同馬は先行して、そのまま継続して脚をゴールまで維持した事になる。

 その結果、敢えて歴史を3連複で比較するが中穴5ケタ決着となった。差はあるが3年連続であり、過去16回で最も多発(8回)しているゾーンである。といってもスパンが大きい事を指摘するムキもあるだろうが、このレンジをド真ん中で分断してもH4回L4回となる。
 それに対して3連複4ケタも4回で、6ケタ以上も4回(7ケタ1回含む)からケタで分断することの正否は判らないが、オッズと出現率との因果関係からは乖離しているようである。

 まぁ、流石に単勝万馬券の発生は抑えられているがピンクカメオが76倍を配当したG1レースである。リピータ騎手は、ヨコテンと武豊が3回、アンカツが2回で、デムーロ、戸崎圭太の1着は無い。トップ2の差は。ヨコテンが2着5回である点に尽きるが出走していない。共に19回の出走数を誇っているが18回の蛯名正義と共に出走は無いから、ここには表の有意性は無い。
 コース実績を単純比較すると、高額戦でも番組が多いから当然ながらルメール戸崎圭太が上位になり、数を打っても当たらなくなったウチパクが低い。このデータは、3歳限定とするとルメールが出色になり、石橋脩が戸崎を抑えて来る。

 つまり過去データからは、何とでも拡大解釈出来る「法解釈」と同様であるとも言える。



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