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日本人の平均寿命が・・・

 厚生労働省のデータを見ると、日本人の平均寿命は以下の様に推移している。

 1980年 男性 73.35歳  女性 78.76歳
 2000年 男性 77.72歳  女性 84.60歳
 2020年 男性 81.56歳  女性 87.71歳

 この四十年間ほとんど右肩上がりで上昇してきた。
 江戸時代には50歳代と言われる平均寿命だが驚異的な伸びを示している。女性の長生きはデータを見ても一目瞭然であり、改めて女性の身体の強さを感じる。確かに近隣を見ても旦那に先立たれた独り暮らしの女性高齢者は多い。人間を一個の生物としてみた場合、種の保存の観点から女性の方が生命力が強いのは納得がいく。男性の機能も重要なのだが役割は短いのかもしれない。
 これは単なる進化の話なので、複雑化した現代社会における人権に関する話ではありませんので、ご理解くださいね。

 平均寿命の上昇の原因は医療の発達が一番大きいと思われる。医療技術や薬剤の進化はこれまで落としてきた命を救える幅が広くなったのは事実だ。加えて健康診断や人間ドックの施行、適度な運動の奨励、衛生環境の向上など健康志向に対する社会システムの振興もある。栄養価も比較的摂取しやすい世の中だ。疾病によっては昔は致命的なものも現在なら早期発見で充分に対応ができるものも増えて来た。ただ、自分の両親や自分自身もそうなのだが、身体は何とかなっても頭の機能が追い付かないという新たな懸念も生れて来た。これも人間はいずれ克服していくのだろうけれど。

 人生百年時代到来かと言われてきたが、このところ連続で平均寿命が落ちてきている。
 2021年 男性 81.47歳  女性 87.57歳
 2023年 男性 81.05歳  女性 87.09歳
それでもまだ平均寿命が80歳を超えているから凄い。

 ちなみに昨年の9月15日の時点で100歳を超えている日本人の数は53年連続で過去最高の9万2千人余り。中には現役の労働者もおられるというから、まだまだ心配することもないようだ。
明治から平成まで駆け抜けたきんさんぎんさんも働いていたなぁ。

【REG's Diary  たぶれ落窪草紙  6月26日(水)】


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