自民党総裁選挙
自民党総裁選挙が告示された。今月27日には総裁が決定する。今回は現役の岸田首相が立候補しないため、最大与党の総裁、つまり内閣総理大臣が決まるということだ。派閥が無くなって初めての総裁選、岸田さん茂木さんの元派閥からは二人が立候補するということになった。また、裏金問題を抱えての総裁選でもあるので、自民党にとっては将来を占う大事な選挙となる。
最初に立候補を表明した小林鷹之氏は有名になった。裏金問題を払拭するべく若手中心に推薦された当選4回の49歳。東大法学部卒で財務官僚出身のエリートだ。党内おける仕事について経験不足も指摘されるが、今後も期待のコバホークに注目していきたい。
過去に4回の総裁選に立っている石破茂氏、数々の大臣や党の役職を経験している当選回数12回67歳のベテラン。この方は世論調査では大人気なのだが、国会議員票が得られないという状況にあったが今回はどうだろう。
安倍元首相の路線を踏襲するのが、加藤勝信氏と高市早苗氏。
加藤氏も大臣、党役員を務めている当選回数7回68歳のベテラン。解散した茂木派に属していたが、今回は茂木さんも出馬する。元親分が立候補となると票集めはたいへんかな。
高市早苗氏は当選回数9回の63歳。閣僚や党役員の経験もあり、以前の総裁選では安倍晋三氏の後押しもあり総裁選2位につけたこともある。タカ派の印象が強い。
自民党の重鎮たちも立候補を表明している。現党幹事長の茂木敏充氏、現官房長官の林芳正氏、現デジタル相の河野太郎氏。
茂木氏は当選回数10回の68歳、実務能力の高さは定評があり、大臣や党務の重要ポストを歴任している。
官房長官としてメディアでよく見かける林芳正氏は参議院で5回当選し、21年衆議院に鞍替えした。この方も重要閣僚を経験しており安定感はある。以前の総裁選では惨敗したが、今回はかなり名を売って来た。
河野氏は9回当選の61歳、デジタル相としてマイナンバーに関して話題になっていた。総裁選にも何度も出馬している。
現外務大臣の上川陽子氏も当選回数7回71歳で実力派であり、二人目の女性候補としてぎりぎり立候補に間に合った。
さて最後は今回有力候補に挙げられている小泉進次郎氏。小泉純一郎元首相の御曹司で二世議員の代表格だ。当選回数5回43歳の若手。実力不足との声もあるなか、世代交代のシンボルとして人気は高い。実力はいかがなものだろう。
以上ざっくりと9名の自民党総裁選立候補者を見ると自民党は人材が豊富だと感じた。確かに長期政権は裏金問題等を産むが、自民党の長きに渡る政治運営の経験も無視はできないから難しい。
最近は見た目も重視する傾向があるし、どこかの県知事のように学歴も経歴もピカピカでもリーダーとしての資質が問われる時代、日本のかじ取りをする自民党の総裁選は目が離せない。
【REG's Diary たぶれ落窪草紙 9月13日(金)】