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晴天のパンダ橋 「お茶アクション」開催

文=水野喜之

 2月23日は晴天だった。コートを脱がないと暑いくらいの陽気にこの「お茶アクション」を実施出来て本当によかった。
 15時台から準備作業開始。上野駅を南北に横断出来る広い陸橋であるパンダ橋にはその中央部分に定間隔でテーブル状の構造物があり、そのJR上野駅下谷口改札から一番近いものを使わせてもらった。その下部には難民・移民フェスのバナーを巻きつけ、上にはメッセージを書いてもらうように模造紙を広げる。空いているスペースにはお茶の道具やカップ、それに今回のために準備した皆さんに配るコースターを置いて準備完了だ。
 16時になると、次々に「お茶をください」と来てくださった。難民・移民フェスのように大勢の方が来てパンダ橋が埋まるというようなことはなかったけれど、次から次にやって来られる皆さんが、お茶を飲みながら語り合ったりメッセージを書き込んだり、それぞれの時間を楽しんでおられる様子がなんとも良かった。

 お茶はイランのチャイ、ミャンマーのコンデンスミルクを入れた甘いお茶、トルコの2段式になったティーポット(下でお湯を沸かして上でお茶っ葉を蒸す)で入れたお茶、それに韓国の高麗人参茶などがあり、私も何杯もおかわりさせてもらった。イランのお茶にはザバーヌ(ペルシア語で舌という意味)とノホッチというきな粉味のお菓子がついたし、ミャンマーのお茶にもポップコーンのようなお菓子が付き、またイランのデーツや韓国のポン菓子風お菓子が行商人みたいに人垣を回って振る舞われていた。それにお菓子の差し入れも沢山いただいたようだ。最後にはみかんがいくつもメッセージの上に置かれていてなんだかコタツの様になっていて笑ってしまう。
 さて、少し書いていただいたメッセージをいくつかご紹介しよう。


「人権侵害を促進させる入管法改悪反対!!」
「難民認定を全ての人に!! 入管法改悪反対!みんな同じ人間なの!」
「みんなが生きられる社会をみんなで作ろう!!」
「「人」としてあたり前の権利、人生を全ての人たちに!!!」
「どんな人もこの国で安心してお茶が飲める日が来るように」

他にもたくさんの心がこもったメッセージをいただいた。本当にありがたいことだ。
 何人もの方から「改悪ってどういう内容なの?」と訊かれもした。勉強不足で拙い説明で申し訳なかったが、問題点と今回はウクライナ難民受け入れでスムーズにいかなかった点を改正した部分もあり、それを前面に出してくる可能性があるとお話しした。他にも「いま自民党法務部会ではどういう状況か」との問いもあり答えに窮する。もっと学ばなければと実感させられたお茶アクションでもあった。そうした掲示物があっても良かったのかも知れない。
 フェスで出会った方との再会も嬉しい出来事だった。買ってくださったバッグ ー猫のイラストにリンガラ語でNIAW KITOKO(かわいい猫)と書かれているー を肩に掛けて来られた白杖の男性と色々お話し出来たひと時は幸せであった。
 パンダ橋まで来られなくても、多くの方がtwitterやInstagram、Facebookにもお茶の写真と共に#入管法改悪反対 #お茶アクション と記入してアップしていただいた。ありがとうございます。
 これからも、いやこれからこそ入管法改悪法案の成り行きを注視し続けていかねばならない。正式に法案があがってきた際にはまたお茶アクションをするかもしれない。その時には是非皆さんよろしくお願いします。

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