アトリエに

駅に着いた。マックで食べようと思ったら人がたくさんいて、場所に関係なく考えることはみな同じだ。普段はアトレを彷徨っているので駅ビルの土地勘だけはあるのですぐさま最上階の食事できる階に移動し、手ごろそうなレストランに入り昼食をとる(といっても1000円以上は覚悟しなければならない)

その場所は以前エスニック系の料理をアレンジしたような料理がメインで接客の人もインドネシア系の人だった。そこが潰れて新しい入ってきたところは野菜中心、肉類を使わないヘルシーな嗜好なようで、ロコモコを注文したらハンバーグが大豆で作られていた。食べてみるとまず食感から豆腐が崩れていく感じで肉の代わりとしては頼りないように思えなかった。ロコモコと柑橘系のジュースを大きな瓶から注ぐようなおしゃれドリンクバーのセットで2千円くらい。どうなんだろうと思うけど、コオロギの肉とかじゃなくてよかった。

絵の時間には駆け足でぎりぎり間に合う。今日は見知らぬ女性が二人いた。たぶん見学だろう。そのうちの1人は私の手前のキャンバスの席に着くが、何を思ったのかプイと向こうの席へ行ってしまった。ふと、気が付くと今日は人が少ない。静まるアトリエには部屋の中ほどの席に陣取った恰幅の良い中高年たちのどうでもいい話と笑い声がだけが響いた。

コスチュームを着たモデルを水彩色鉛筆で描く。レースの細かな部分に白を塗り下の色と重ねる。しかし、いくら塗り重ねても色が乗ってこない。仕方がないので、光の反射は水彩の白で塗った。塗分けたことで白の表現の幅が出て良い感じに。

前回より服の部分を薄くして淡い感じにしようと全体を水で薄める。色鉛筆から水彩筆に持ち替えて水を紙に塗る。紙が破けてしまわないか毎回不安になるが今回も持ちこたえた。

だいたいこの工程を施すと毎回先生からお褒めの言葉をもらえる。

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