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#6:膝の痛みの予防

膝の痛みを症状とする疾患はいくつか種類がありますが、たいていは、『膝関節炎』か、『変形性関節症』のどちらかが多いようです。これらは普通、膝周囲の筋肉の衰えと関節の老化による中高年以上の疾患でしたが、運動不足によって筋力が衰えたために膝に負担がかかって痛みがでる若年層の間でも最近増えてきています。

そもそも、私達は足で体重を支えている訳ですが、膝は解剖学的にみてもそれをしっかりと支えるだけの太い筋肉やじん帯があまりにも少ないのです。それでいて、体重以上の負荷が運動などによって膝にかかる訳です(階段を降りる時には体重の2~6倍の重さが片足にかかる)。
膝の骨と骨の間には、軟骨というクッションはあるのですが、かかる荷重が大きかったり筋力が弱かったりすると、そのクッションもついに耐えられずに壊れてしまうのです。そうならないためには、膝周囲の筋力を鍛えて、軟骨への負荷を減らすことなのです。

『パテラセッティング訓練』という方法で、膝の痛みを予防しましょう。これは、膝を支える筋肉の一つである『大腿四頭筋』を鍛えます。膝の痛みがある場合はぜひやってみましょう。

やり方は簡単で、まずあお向けに寝て、足を伸ばし、かかとを地面に対して直角にします。そして足をさらに伸ばしながら、膝の裏を地面に押しつけるように力を入れます。この時、膝の皿の上の筋肉が「ピクッ」と動いていることが正しく行われている目安です。これを朝の起床時と夜の就寝時に各30回ずつやって、少しでも膝の痛みを防ぎましょう。

中野坂上治療院
古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

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