Tanpopo放浪記
今日は使用済みの土をリフォレスターに戻したので
微生物の状態を確認するために入れた米ぬかが順調という話を
書くつもりだったけど、
この時期どうしても書きたいたんぽぽの話をしたいと思います。
カントウタンポポを探す
この時期、どうしても目が言ってしまうたんぽぽ。
そして、つい探してしまうたんぽぽ在来種。
バブルの頃はめっきり見かけなくなって
準絶滅危惧種みたいに言われていましたが、
ここ10年くらいだいぶ街角にも戻ってきています。
ただ、西洋たんぽぽほど丈夫ではないので、
それなりに土があって、
あまり掘り返されないようなところを選んで定着はしているようです。
4月いっぱいまでしか見つけられないので、
よかったら参考にしておさんぽを楽しんでくださいませ。
一見して見分けがつくのががくの反り返りで、
次にがくの分厚さを見るとだいたい3種類は見分けがつきます。
さらに高さや花の本数、産毛と葉の広がり方でも
ある程度あたりがつきます。
私が住んでいるのは関東なので、
関東圏で見つかるのは
シナノタンポポ
ウスジロタンポポ
カントウタンポポ
セイヨウタンポポ
の4種類になります。
まず、ニホンタンポポ類はがくが反り返らないか、
派手に反り返らないのが一番大きな特徴です。
まったくがくが反り返らないのはシナノタンポポ。
しかもがくは細身で茎には綿毛がつきます。
セイヨウタンポポと比べるとがくの違いは一目瞭然。
セイヨウタンポポのがくは咲く前から反り返り
開花したときにはすべてのがくがイナバウアーになっています。
そしてほとんどの場合茎に産毛はないか、ほぼない感じです。
そういえば、蕾の伸び方も、ニホンタンポポは真っ直ぐ上に伸びますが、
セイヨウタンポポは根本が曲がっていることが多いように思います。
茎の色では見分けがつきません。
カントウタンポポは蕾がボリューミーで
外側のがくの先がちょっぴりウェービー。
がくが広がっていても、水平に近く、先が花の側に内向きなのは
セイヨウとのハイブリッド。
ハイブリッドは変化があるので絶対とは言い切れないけど、
茎の曲がり方や、長さ産毛でもセイヨウよりか、
日本よりかはわかります。
そのほか、夕方蕾を閉じて眠るのがニホンタンポポ。
この時期にだけやけに茎の長いのもニホンタンポポ。
かじって耐えられる苦さなのはニホンタンポポで、
グエッとなるのがセイヨウタンポポ。
タンポポ笛にすると低音になりがちでよく鳴るのがニホンタンポポ。
茎を水につけてすぐに丸まるのがニホンタンポポ。
よく見ると茎の繊維がゆるやかにねじれているのがニホンタンポポ。
葉に対して、花の本数が少なめなのがニホンタンポポ。
茎に産毛が多いのがニホンタンポポ。
花の外側が白いのがウスジロタンポポ。そのまんまやね。
ぱっと見、花が平らなのがニホンタンポポ。
茎が真っすぐ伸びているのがニホンタンポポ。
とまぁ、ちゃんと観察すれば、結構判別ポイントはあるんです。
今年は人から小さな苗を分けていただき、
花を咲かせることができました。さて、この子は何でしょう?
判別できないわけではないけど、
ほぼわからないと思ったほうがいいのは葉っぱの形です。
私も4分6で早春の時期だけしか判別できません。
見分けるポイントはロゼッタの形状で、
葉が重ならないように伸びていることと、あとは感。
葉の形に関してはまったくわかりません。
それでも強いて言えば、
ニホンタンポポのほうがちょっとうまそう。
タンポポのアクは乳白色なので、
アクが強いほうが葉の色が若干濃く、
全体が力強いのに対し、
ニホンタンポポは、しなやかな強さとふんわりとした厚み、
それでいて、なんというか、葉に透け感があるのですよね。
でも、やっぱり、葉っぱはわからないなぁ。
ともあれ、もしこの記事を楽しんでもらえて
在来のタンポポ探しを楽しんでもらえたら嬉しいですし、
在来タンポポの綿毛を見つけたら、
どうか土の多い場所でふぅ〜っとひと吹きお願いしたいと思います。